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2020年1月17日

情報システム障害についての最終報告

 19年10月3日から4日にかけて発生したシステム障害により競輪開催が中止となった件の原因が判明し1月17日、開発ベンダーと原因の究明が行ってきたJKAから発表された。19年10月3日午前1時27分の夜間定例処理異常を起因として発生した障害で、110月3日、4日の2日間開催できなかったのは、10月3日午前1時27分に発生したシステム異常は、開発ベンダー作成の業務マニュアルとシステムの仕様に齟齬によりあっせんレコードのデータ重複が発生し、夜間定例処理が異常終了したことが原因210月3日から翌4日へ前検日を順延した4開催(函館・富山・玉野・武雄各競輪場)が打切となったのは、1の原因特定の際に開発ベンダーが復旧作業に際してトライ&エラーを繰り返し、本来実施すべき正しい手順で復旧作業を行なえず、データに誤りが生じたまま、夜間定例処理においてデータ不整合を招いたことが原因。今回判明した原因を踏まえ、1システムチェックツール機能の開発2障害発生時における影響範囲の極小化を図るフェールセーフ化3復旧作業時の処理手順の明確化4その他(システムのマニュアル改訂、障害訓練の見直し、システム利用者への研修の実施、競輪関係団体で構成する緊急対策本部の機能強化とこれに伴う危機管理マニュアルの見直し、サイバーテロへの対策の点検、次期システムの開発への対策等)の再発防止策が講じられる。
 なお、今回の事象は外部からの不正アクセスやサイバー攻撃といったじあんによるものではなく、情報流出も生じていない。

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