不撓不屈・ボスの自転車人生

不撓不屈・ボスの自転車人生

後閑 信一 後閑 信一 ごかん しんいち 元競輪選手  平成2年4月に65期生としてデビュー。落車による大ケガや数々の困難を不撓不屈の精神で克服。第46回競輪祭、第15回寛仁親王牌、第56回オールスターとG1で3V。面倒見いい親分肌と風貌から〝ボス″と称された。平成30年1月引退。通算成績は2158戦551勝、2着311回、3着255回。

第28回 インターハイで函館競輪場へ  2018年9月5日

 トラック競技でもロードレースでも勝ち始めた俺は、自転車に乗るのが楽しくて仕方ありませんでした。県内大会では千mTT・スプリントレース・イタリアンチームレース(現在のチームスプリント)・そしてポイントレースの4種目を一日の大会でエントリーし、全て表彰台に上がるほど疲れ知らずな体力を持ちあわせる様になりました。
 高校2年生のインターハイは函館競輪場でした。俺は関東大会で優勝した千mTTにエントリーする予定です。初のインターハイ出場に舞い上がった気持ちと、緊張感で毎日が慌ただしかった。函館競輪場へは前橋育英高校からワンボックスカーで向かいました。何日も前から出発して東北自動車道をひた走り、パーキングエリアでの休憩がとても楽しかった。そして東北自動車道最後辺りのパーキングエリアで休憩していると、自転車を屋根に乗せたワンボックスカーを何台も見る様になりました。その辺りから、他校の生徒なのだと緊張感が湧いてきたのも覚えています。中でも印象的だったのは秋田の高校の生徒でした。体はガッチリしていて脚も太く、高校生とは思えない程の体格にビーチサンダルにロンパン、アロハシャツ。髪は染めていて見た目もチャラい!俺は気になって仕方ありませんでした。
 青森からフェリーで函館港へ。初のフェリー、初の北海道上陸にテンションは上がりまくり!部活の顧問は先生同士の会議と称する飲み会に行ってしまい、俺達はこれでもか!と遊びまくっていたのを懐かしく思い出します(笑)

ページトップへ