不撓不屈・ボスの自転車人生

不撓不屈・ボスの自転車人生

後閑 信一 後閑 信一 ごかん しんいち 元競輪選手  平成2年4月に65期生としてデビュー。落車による大ケガや数々の困難を不撓不屈の精神で克服。第46回競輪祭、第15回寛仁親王牌、第56回オールスターとG1で3V。面倒見いい親分肌と風貌から〝ボス″と称された。平成30年1月引退。通算成績は2158戦551勝、2着311回、3着255回。

第31回 小嶋選手をロックオン  2018年9月25日

 インハイの次は国体です!高校2年生のインハイは北海道で国体は夏の沖縄。最高な年でした!北海道も沖縄も生まれて初めて行くので、それだけでウキウキしていました。しかし試合会場に行けば負けたくないから緊張感が走ります。沖縄国体はギラッギラの太陽の下で行われ、宿舎は街中でした。沖縄の街を観光できたので、楽しみ過ぎたのがダメだったのかもしれません(笑)。沖縄の住居は白い建物が多く、窓には鉄格子がついています。本土とは違う雰囲気が高校2年生の俺には刺激的でした。この鉄格子は泥棒よけなのか?台風で硝子が割れないようにするためか?沖縄というところは、経験したことのないものが溢れている興味深い街でした。
 そんな南国沖縄での国体は、インハイに続いてまたインパクトのある人を見つけたのです。今までに見たことない「これは違反だろ!」と言いたくなる様な太っとい太もも。石川県・小嶋敬二選手です!そういえば、このゼッケンの自転車は同じ宿舎の玄関ロビーに置いてあった気がします。そのゼッケンの付いたピストレーサーの周りには人だかりがあったのを思い出しました。小嶋選手の自転車だったのかぁ~!そう思いながらインハイでの有坂選手同様、沖縄国体では小嶋選手を完全にロックオン、ずっとチェックしていました。小嶋選手には常に雑誌や新聞の記者がインタビューをしていて、テレビカメラのインタビュー等、休む暇もないくらい取材されていました。この人は相当有名な人なんだなぁ~と興味は増すばかりです!

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