不撓不屈・ボスの自転車人生

不撓不屈・ボスの自転車人生

後閑 信一 後閑 信一 ごかん しんいち 元競輪選手  平成2年4月に65期生としてデビュー。落車による大ケガや数々の困難を不撓不屈の精神で克服。第46回競輪祭、第15回寛仁親王牌、第56回オールスターとG1で3V。面倒見いい親分肌と風貌から〝ボス″と称された。平成30年1月引退。通算成績は2158戦551勝、2着311回、3着255回。

第34回 65回生に技免入学を目指す  2018年10月16日

 高校3年生の一日は、朝練は父親のバイク誘導、午前中は高校で中学2、3年生用のドリル。午後は自転車部の練習で前橋競輪場へ行き、夜は母親の車で山へ車誘導の練習し、帰ると寝る前にローラーに乗ってから風呂に入る。水曜日と土曜日は授業が午前中で終わるので、家庭教師をつけて勉強しました。日曜日も新撰組のプロの皆さんと練習した後に家庭教師。とにかく時間が足りませんでした。今思うとタフな毎日をこなしていたんだなぁと思います。
 県内選手権では千mTTにスプリント、イタリアンチームレース(チームスプリント)に4千m団体追い抜きまで走る体力がありました。高校3年生の時が一番体力があったように感じます。当時は体力に自信があったから勉強も集中出来たのだと思います。高校1年生から新谷隆広さんの弟子となり、部活以外にも新撰組の皆さんとレベルの高いトレーニングが出来ていた事が莫大な基礎となり、「練習は嘘をつかない」という事に気づけた時期でもありました。その経験はプロになってからも生かされました。県内選手権では敵無し!インターハイの出場も決まりました。国体予選も難なくクリア!全てが充実していました。あとはインターハイ・国体・都道府県大会と三大大会を優勝する事しか視野に入っていませんでした。それは何故か?その三大大会の2つを優勝し、落とした1つが3位までなら、競輪学校が技能免除になるという噂が耳に入っていたからです。何としても65回生に技免で入学!新たな目標が出来ました。

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