第4回 究極の選択を迫られる 2018年3月21日
中学校も3年生になると皆、高校受験の雰囲気になる。私はその雰囲気が嫌でした。仲良かった友達が突然雰囲気を変えて勉強モードに入るからです。学校がつまらなくなり、勉強が苦手な私は学校に行く意味がない。私は進路について毎日考えて「俺は何がしたいんだ?」と自問自答する日が続いた。勉強が出来ないのだから体を使うしかない事は知っていた。当時、一番やりたかった仕事はデコトラの運転手だった!星桃次郎のトラック野郎にあこがれていた私は、先ずはトラックを買う事を考えていた。当時11トン車は軽く一千万円超え!気が遠くなった。
そんな私を見て母親は当時宅急便の仕事もしていたので私を手伝いに連れて行った。母親の車の中は配達する荷物でいっぱい、当然私の座る所はありません。私は母親の車の後ろからランニングもしくは自転車で付いていく。毎日毎日保険の外交員の車押しと宅急便の配達の手伝い。でも私は学校へ行くよりも体を動かしているときがとても清々しく、しかもその結果お金を稼ぐと言うことに凄く達成感と充実感を感じていました。
それからは大金を稼げる仕事がしたいと考える様になり、行きたくない学校に行っては教室ではなく校長室に毎日通い将来の夢や進路の相談をしました。するとある日、校長先生が真剣な顔をして私に言った。「お前が高校に行くと言うなら体育推薦という方法がある!お前が真っ当な人間で行くのかそれとも全く違う道に行くのかはお前次第だ!」と言われ究極の選択を迫られたのを覚えています。