新人リーグの２戦目は地元の岐阜でした。今は、持ち点通りに順番を決められ、得点上位者から格上レースに選出されていきますが、昔は持ち点関係なく、意外と地元選手が特選に乗せてもらえたりしてた時代だった。私は在校成績85位にも関わらず、前走決勝進出したということで特選に乗せてもらえた。まさにラッキーでした。が、そこで早くも神山雄一郎とガチ対戦出来ることになる。私は９着、神山君の強さを実感することが出来た。学校時代は、レベルが違い過ぎてたので、縦割りや横割りやらでそう簡単には一緒にレースはさせてもらえないし、観て驚いても一緒に走って驚かされることが少なかったんです。手を合わせて初めて分かるというように、レースで対戦してみてわかることがある。この強さが必要なのか。ここまで強くないと勝てないんだ。昔はよく神山君のことを嫌いかのようにライバル視された記事を書かれてましたが、僕の中ではいい目標としてとらえてました。ライバルなんてスーパースターに失礼ですよ。ホントマスコミは面白おかしくしたいんだから。ただ、神山君に追いつけ追い越せじゃないと勝てる選手になれない。自分のモットーは、勝てた選手じゃなく勝てる選手になる！これは、たまたま展開等で勝てたんじゃなく、いつでも勝てる選手になりたいという目標をたててました。それには神山君のレベルが私にはとてもいい指針になりました。自分の身近にいい目標がいるなんて本当恵まれた環境だったと思います。私は、人には恵まれて生きてきたと思ってますが、ホントありがたい存在でした。彼がそばにいたからタイトルホルダーにもなれたと思ってますし、追われる者より追うほうが楽ですから。
　その地元開催もなんとか優出出来たおかげで、３戦目も特選に乗ることが出来ました。その３戦目も決勝進出でき、決勝で宮村さんが先行してくれたおかげで優勝戦２着。以降の新人リーグの特選回りを確定させた開催でした。
　ちょっとしたチャンスに恵まれて、それを確実に自分のものにする。それが出来るか出来ないかでかなりの違いが現れるのは確かですよね。それにはやはり自分がしっかり手にすることが出来る努力をしてたかどうかだと思います。
　後輩との飲み会でよく、「チャンスが来たらしっかりものにしろ。そのために努力はしっかりしておけ」とよく言ってたよなぁ。後輩には、変な説教に聞こえていたでしょね（笑）