夏目新吾選手静岡Ａ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「主導権を取れば負けなし」と表現しても大げさではない。それほどまでに夏目の先行力は日に日に高まっている。
　「そんなことはないです。疲れやすいし、体調によって幅があります。先行となると事故点も溜まってきちゃって難しい」　これだけがむしゃらに主導権を狙っていれば手の内をさらしているようなもの。おのずと相手の警戒も厳しくなる。
　「昨年は結構やられました。だから、けん制を乗り越えることが課題です。それをねじ伏せられるくらいにならないと」
　デビューして３場所目の13年８月、頸椎とろっ骨の骨折を伴う落車を経験した。しかし、その大怪我からわずか３カ月で立ち直った夏目は「練習は一カ月ない位。でもなんとかなった」と同年11月に戦線に復帰した。選手生活の初っ端でつまづいたものの、そこで腐ることなく約２年間、着実に積み重ねて前期得点はＳ級目前の91点。
　「前期も失格がなければＳ級点が取れてたんです。折れずにコツコツやるしかないですね」　残念そうではあったが「まずは内容」とあくまでも自分のペースを守る。これが夏目の強さの秘訣かもしれない。　
　「師匠（68期・木部孝美）も引退しているし、レースの流れもよくわかっていなかった。だから、レースに繋がるように自分のリズムで考えてやってきました。そのなかで先行しないと上にいけないと思うようになった」と自問自答を繰り返し、練習に取り組んでいる。
　「学校で同部屋の３人（日野博幸、小酒大勇、元砂勇雪）はみんな特昇で上がっていって、今Ｓ級ですけどね。３人とも卒業記念も決勝乗ってるし」
　先行く同期について笑顔混じりに話すが、反骨精神を持つ夏目も同じ舞台に立つ日は近い。
　「強い人には負けたくない。でも今まで『パーン』と上がるようなことはなかったから、やることやって地道に一つずつ上がっていくだけです」

2019年1月17日更新

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