地元加藤慎が軸

　優勝の可能性が高いのは、地元1加藤か、決め脚が一番の2渡邉か、今回のデキが良い7岡崎の３名のいずれかだ。
　選手の中には、ホームがない選手もいるが、『競輪は地元』と格言があるように、Ｆ１開催は、いうなれば『地元祭り』ぐらいのとらえ方でいい。　
　グランプリを制した過去もある1加藤でも、一時の低迷ぶりは、言葉は悪いが、相当なものだった。それでも、取材記者のほとんどが、一言でも1加藤と話をすれば、底抜けに明るく、頭脳明晰な彼の人柄にほだされてしまい、なんとなく応援してしまうといいますかね。先日も後輩記者が「イヤー、1加藤選手はホントに良い選手ですね」とべた褒めでしたよ。まーそのような遠回しな話はいいとしまして、記者陣を魅了する選手は、周囲の味方、つまり、同地区の仲間にも慕われていること間違いないのです。
　中部は二手に分かれましたが、なんかあるんじゃないか？と深読みしつつ、まーその何かは、6高橋が高速イン斬りしたところを、4猪俣がカマすみたいな展開。そこに、ダッシュは落ちた1加藤でも、しっかり続きさえすれば、地元で火事場の馬鹿力ぐらいの強襲があるのではないかと。アタマまで届かなかった時は、展開不問で突っ込んでくる2渡邉、勝負弱さはあるが今回に限っては強い7岡崎がＶをさらっていることでしょう。