• 高知競輪場開設99周年記念よさこい賞争覇戦4/14〜4/17

後記 GⅢ 高知 04/14 ルーキーチャンピオンレース

新山響が激戦制す

新山響平

新山響平

 ライバル2吉田拓矢との壮絶な直線のモガき合いを制した1新山響平選手。卒業記念に続き107回生の頂点に立った。

 すでにS級上位で活躍する選手が3人。近年まれに見るハイレベルな107回生頂上決戦は戦前から注目度が高かった。レースは大方の予想どおり茨城勢が先制。最後方から巻き返した取鳥に合わせて吉田が番手発進。さらに新山が大外を踏み上げて、吉田との壮絶なデッドヒートを制した。
 「前を取って、全部は引かないつもりでした。中団をすんなり取れたし、落ち着いて走れました。取鳥がいい勢いで来て、間が空いてしまったのは計算外でしたね。入られたらきつかったけど、取鳥がそのまま行ってくれた。あれで吉田も動いて脚を使ってからの勝負になったので。吉田にチラチラ見られていて、どれだけ余裕があるのかと思ったんですが、何とか優勝できて良かったです」
 卒業記念レースに続き、またも大舞台で勝負強さを見せた新山。今後は特別戦線での活躍が期待される。
 「これからの目標はヤンググランプリもそうなんですが、点数を上げていってG1に出たいですね。まずは全プロで寬仁親王牌の権利をしっかり取って、G1の準決勝に乗るのが今年の目標です」
 人気を集めた吉田は惜しくも準V。同期のライバルに敗れた悔しさをバネに進化を続ける。
 「打鐘で新山さんが4番手だったので、ヤバイと思いました。流れのなかで番手から出る形になった。これも経験ですね。また一緒に戦うステージがあると思うので、次は負けないように頑張ります」
 新山マークの堀内が3着。
 「新山君に付いていっただけですね。最後は内か外か迷いました。その判断が遅れたのが敗因ですね。でも、吉田君と新山君のレベルが違っていた。2人に追いつけるように、できることをやっていきます」
 取鳥は単騎でも果敢に仕掛けて見せ場を作った。
 「新山さんも4番手で動かないだろうし、前がだいぶ流していたので、思い切って行きました。出切れなかったのは力不足ですね。また次頑張ります」と特進が懸かる次走に気持ちを切り替える。
 打鐘先行の鈴木はシンガリ負け。完敗を認める。
 「ダメでした。悔しいけど、僕に力があれば(茨城で)決められたと思う。やることをやって負けたので、力不足です」
 小川は終始、後方のまま。
 「単騎なのに緊張してしまった。打鐘で付いていけなかったし、脚力が足りなかったですね」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 山中貴雄

 新山―堀内、小林、鈴木―吉田―山岸、小川、廣田、取鳥の順で周回を重ねる。
 打鐘前で鈴木が踏み込み、茨城3車で出切る。前受けの新山が4番手に入り、単騎の4選手が後方に。鈴木は緩めた後、ホームでスパートするが、最後方から打鐘4コーナーで一気に踏み出した取鳥が襲い掛かる。好スピードで迫る取鳥を、車間を斬った吉田が合わせながら3コーナー番手まくり。これで取鳥は後退も、今度はその上を新山が好回転でまくり上げる。直線は吉田、新山の一騎打ち。粘る吉田を新山が捕らえて優勝を飾った。

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