• 松戸競輪場開設67周年記念燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦9/28〜10/1

後記 GⅢ 松戸 09/28

勝ちに徹した諸橋愛

諸橋愛

諸橋愛

 関東ライン3番手からシビアな運行で完全優勝を飾った7諸橋選手。ガッツポーズでファンの声援に応える。

 決勝戦は勝負どころで思わぬ展開になる。先行態勢に入った吉田に、打鐘過ぎ4コーナーから根田の巻き返し。諸橋は神山がけん制した内を1センターからすくって吉田後位に。勝敗を分けたシビアとも言えるこの動きを諸橋自身はこう説明する。
 「根田の勢いがよかったんで、(神山には)番手まくりに行ってくれと願ったけど、止めに行ってたので。1回目は待ったけど、2回目はかぶるなと思って待てなかった。意外と今日も(自分に)人気があったので、応えていかないとっていうのもあった」
 7月弥彦記念から弥彦F1に共同通信社杯、そして今回と5場所で4回の優勝。この優勝で再び賞金ランクは7位に上がった。
 「ちょっとすごい。自分でもビックリです。賞金を上乗せできたし、(グランプリ初出場が)少し見えてきた。江嶋(康光・39期引退)さんにも『この緊張感を楽しめ』って言われた。なかなか味わえるものじゃないし、いい緊張感でやれてます」
 この勢いのまま諸橋が一気にグランプリ出場を決めてしまうのか。残りのレースに諸橋は全神経を集中させる。
 地元勢が不発と見るや内に切り込んだ佐藤が諸橋に続く形で2着に入った。
 「根田が絶対に仕掛けると思っていたから、行ったところで内に行けばいいかなって。(諸橋)愛ちゃんの後ろにはまったときにバックを踏んだし、そこでイチかバチかまくってもよかったかな」
 単騎の筒井は周回中から佐藤の後ろ。佐藤が諸橋の動きに続くと、筒井も3着に流れ込んだ。
 「しゃくれるところでしゃくろうかなとも思ったけど、脚を溜めとこうかなと。我慢して正解だった。練習めっちゃ頑張ってるんで嬉しいっす、この結果は」
 根田は諸橋の動きで腰砕けになり大きく外を後退した。
 「行けたと思った。でも、あれ(諸橋の動き)は予想外でしたね。コーナーの下りを使ってと思ってたら、神山さんと一緒に膨らんじゃったので…」
 根田マークの中村は4着まで。「(根田が)頑張ってくれたけど力不足。また出直します」とレースを振り返った。

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 成清貴之

 前受けを強いられた根田に中村―海老根。以下は佐藤、筒井。吉田―神山―諸橋に小川。
 吉田は6番手から早めに上昇を開始して、青板過ぎに根田を押さえる。吉田が先行態勢を取って神山―諸橋。4番手に根田が収まり、7番手の佐藤に筒井、小川で赤板を通過する。根田が前団との車間を空けて反撃のタイミングをうかがうが、吉田がペースを上げて打鐘を迎える。根田が2センターから巻き返すと最終ホームで神山がけん制。3番手の諸橋は1センター過ぎに内をすくい、神山を弾いて吉田の番手を奪取する。後方の佐藤もインを進出して諸橋に続き筒井。あおりで根田は不発。逃げる吉田後位から、諸橋が追い込み直線で抜け出しV。諸橋を追った単騎の佐藤、筒井がそれぞれ2、3着。

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