• 立川競輪場開設66周年記念鳳凰賞典レース1/4〜1/7

後記 GⅢ 立川 01/04

平原康が新春記念を制す

平原康多

平原康多

 平原選手が、中団確保からまくって優勝。ウイニングランでは、ファンの声援にガッツポーズで応える。

 あくまで真っ向勝負。中団を確保した平原は、出し惜しみすることなく最終2コーナーから踏み込んだ。逃げる小川を2センターで捕らえてV。記念開幕戦を制し、最高の形で18年をスタートさせた。
 「まくり追い込みでもいいかなって掛かりだったんですけど、内に詰まってつまらない競走をするより、自分のスタイルでと思って。簡単に記念も優勝できないので、それが(今年の)一発目で獲れてよかったです」
 平塚グランプリから中3日での参戦。肉体だけではなく、精神的にも疲労があったことだろう。助けとなった仲間を思いつつ、力勝負での優勝に笑みがこぼれる。
 「(初日、準決で連係した)金子(幸央)君が力になってくれて、ここまでこれたことは忘れていません。その上で自力で勝負しての優勝なので。グランプリに向けてやってきたことが、今回で出たと思う。毎年(当所記念に)呼んでもらって。かなり疲れがある中での開催なんですけど、結果を残すことができてよかった」
 一戦集中の走りは変わらず。そんな平原の姿に、今年もファンは魅了される。
 「また長い戦いが始まりましたね。今のところ(賞金が)1位なので、このままいけるように。一戦、一戦の積み重ねで頑張りたい」
 浅井は最終3コーナーから仕掛けるも、前団を捕らえられず。しかし、このだ性をもらった金子が、大外のコースを強襲し2着に入る。
 「浅井のスピードがすごくて、いけるかなと思ったんですけどね。岩津と絡んでしまって、あれがなかったら面白かった。最後は浅井がスピードに乗せてくれたので伸びました」
 不発に終わった浅井は、先を見据えながら口を開く。
 「カマす展開にしたかったですけど。小川君が立ちこぎしていたし、無理だと。勝ちたかったですけど、収穫はありましたね。もっと先行力とか脚を付けて。上位選手として、お客さんにもっと評価されるようにならないと」
 初めて記念の決勝に臨んだ小川だったが、連日見せた抜群のパフォーマンスを発揮できず。
 「平原さんの圧がすごすぎて。ホームで叩かれたら終了と思って踏み過ぎました。話にならない」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 柴田洋輔

 号砲で各車見合った状態から浅井がゆっくり出て、正攻法に構える。浅井に金子-志智の中部勢が前団、中団は平原-芦澤の関東コンビ、単騎の岩津がこれに続き、小川-小倉-濱田の四国勢が後攻めの形で並びは落ち着く。 青板周回の3コーナーから小川が上昇すると、平原も中団から合わせて動く。小川が誘導の後位に収まり、平原は4番手を確保。下げた浅井は7番手で打鐘を迎える。小川は鐘と同時に誘導を斬ってペースを上げて一列棒状のまま最終ホームを通過。2コーナーからまくった平原が小倉のけん制を乗り越えると、そのまま後続を突き放して快勝した。小倉のブロックを耐えた芦澤が懸命に平原を追いかけるが、直線で大外を伸びた金子が2着に入った。

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