• 岸和田競輪場第69回高松宮記念杯競輪6/14〜6/17

後記 GⅠ 岸和田 06/14

再び訪れた絶好機

三谷竜生

三谷竜生

決勝優勝写真
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決勝優勝写真
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 「ダービーも今回も、本当にラインのおかげ」
 今年の平塚で行われたダービーでは、脇本の番手から史上7人目となる大会連覇を達成。そして今回のファイナルでも、脇本の番手回りを得た三谷。再び巡ってきたチャンスを逃さずに、G1連続優勝を果たした。
 「(G1連続優勝は)自分の力だけではないです。自分の脚がめちゃくちゃあるわけではないですし、流れとラインのおかげです。近畿地区のG1を優勝できて嬉しいですね」
 前受けから7番手に引いた脇本が、強烈なダッシュで吉澤を打鐘の3コーナーで叩く。この時点で別線に出番はなくなった。ライン3車で出切るも、あまりのスピードに3番手の村上は車間が徐々に開いてしまう。それでも、三谷はケタ違いの加速にピタリと追走。そして、最後は脇本とのマッチレースを制して栄光を手にした。
 「まずは追走してゴール前勝負と思っていました。脇本君は毎回強いですね。(連係した)初日も抜けていないですし、今回もどうなるかわからなかったです。でも、ゴール線を1着で通過できたのはわかりました。緊張したんですけど、結果を出すことができたので本当に良かったと思っています」
 古くは、毎年大津びわこ競輪場で開催されていた高松宮記念杯。地元で行われていた思い出の大会が、通算3度目のタイトル奪取となった。
 「もともとは滋賀で。びわこ競輪場がある時は、ずっとびわこ競輪場で練習をさせてもらっていました。近畿地区のG1っていうこともあるんですけど、この高松宮記念杯は僕も小さい頃からずっと見てきたし、この大会に思い入れがあります。この大会を優勝することは目標でもありました」
 今年は2つのタイトルを手にするなど、早くも獲得賞金は1億円を突破。昇竜の勢いで駆け抜けた前半戦の勢いそのままに、後半戦も突き進んでいく。
 「(獲得賞金が1億円を超えた重みは)僕はそんなに感じないんですけど、これからのレースもしっかり責任感を持って頑張りたい。(好成績の要因は)今年に入って体の使い方を学びながら頑張ってきたことだと思います。昨年は前半戦で終わってしまったんですけど。今年は1年を通して結果を出せるように頑張りたい」

またも魅せた脇本
 脇本は三谷に半車輪、交わされての準V。タイトル奪取こそならなかったが、ダービーと同様、その圧巻の走りに周囲は驚愕した。
 「仕掛けどころは、間違ってない。ダービーより遅かったし、これだったら勝負できるっていうところで行っている。(ナショナルチームで)こういう練習をやっている以上は、踏みだしたらやめられない。踏んだりやめたりする脚質じゃないんで。踏んだところは後悔しない」
 原田は先頭から大きく離れた7番手で最終ホームを通過。1センターから踏み上げたが、3着までが限界だった。
 「位置取り的にはあれで良かったけど、もうひとつ言えば(菅田)壱道さんを自分の前に置きたかった。あれだと(関東勢の)併走を見ながらになってしまう。(先に)切っても脇本さんの展開ですし、もうああなったら無理です」
 吉澤は見せ場をメイクできずに6着。脇本に完敗した。
 「木暮が外にいて脇本が見えなかったです。でも、見えていたとしても厳しかったと思う。頭の中では突っ張って、無理でもどこかに引っかかってくれたらって思っていました。これが力の差ですね」
 脇本は三谷に半車輪、交わされての準V。タイトル奪取こそならなかったが、ダービーと同様、その圧巻の走りに周囲は驚愕した。
 「仕掛けどころは、間違ってない。ダービーより遅かったし、これだったら勝負できるっていうところで行っている。(ナショナルチームで)こういう練習をやっている以上は、踏みだしたらやめられない。踏んだりやめたりする脚質じゃないんで。踏んだところは後悔しない」
 原田は先頭から大きく離れた7番手で最終ホームを通過。1センターから踏み上げたが、3着までが限界だった。
 「位置取り的にはあれで良かったけど、もうひとつ言えば(菅田)壱道さんを自分の前に置きたかった。あれだと(関東勢の)併走を見ながらになってしまう。(先に)切っても脇本さんの展開ですし、もうああなったら無理です」
 吉澤は見せ場をメイクできずに6着。脇本に完敗した。
 「木暮が外にいて脇本が見えなかったです。でも、見えていたとしても厳しかったと思う。頭の中では突っ張って、無理でもどこかに引っかかってくれたらって思っていました。これが力の差ですね」

Race Playback

レース展開5
脇本が吉澤を打鐘の3角で叩いて先行策脇本のスピードに3番手以下は車間が開く続いた三谷が、ゴール寸前で差し切って優勝

レース経過

誘導員 : 前田拓也

 号砲で勢いよく村上が飛び出して正攻法を確保。これで脇本-三谷-村上の近畿勢が前受けとなり、中団には原田-山田。単騎の菅田が6番手で、関東勢が後ろ攻めとなる。 青板のホーム過ぎから木暮が武田の外に追い上げると、武田は一度車を下げる。バックから上昇した吉澤が4コーナーで誘導員を下ろすと、3番手で続いた武田が内をすくって木暮との併走がはじまる。関東ラインの動きに原田が続き、単騎の菅田は6番手。後方に下げて仕掛けの機をうかがっていた脇本は打鐘前2コーナーから踏み上げると、4コーナーで近畿3車が出切ってしまう。やや離れた4番手で吉澤が追いかけるが、後ろで競った2人も吉澤に離れて隊列はバラバラに。さらに村上も徐々に車間が空きはじめ、優勝争いは前を行く2人にしぼられる。粘る脇本をゴール寸前でとらえた三谷がダービーに続いてG1を連続優勝。4コーナーで吉澤は村上に追いついたが、1センター、7番手からまくった原田が空いた車間を使ってグングン加速し、3着に食い込んだ。

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