• 青森競輪場開設68周年記念みちのく記念競輪9/27〜9/30

後記 GⅢ 青森 09/27

山賀雅が3番手一気

山賀雅仁

山賀雅仁

 南関3番手からゴール前鋭く伸びた山賀選手。久々の記念Vに、ラインの力を感じつつ最高の笑顔を見せる。

 ラインの結束力が生んだ優勝だ。赤板前から誘導員を下ろして渡邉雄が主導権を握ると、番手の渡邉晴は吉田をブロック。吉田が力尽きると、南関ライン3番手を回った山賀が直線で外を突き抜けた。
 「余裕はないですよ。ジャンの踏み出しが強烈で、自分もちょっと口が空いた。でも迷惑はかけられないと思ってついて行きました。最後はガムシャラに踏んだだけ。雄太と晴智さんの走りがあるから、こういう形で優勝できた」
 山賀にとって今回は印象に残る優勝だ。共同通信社杯のあとに静岡へ2泊3日で出げいこに行き、渡邉晴智、雄太らと練習をともにした。そのメンバーとこうして記念決勝の舞台で連係できたのだ。
 「決勝で連係できてうれしかった。決勝メンバーが決まったときに自然に3番手と思えたし、合宿直後に記念を獲らせてもらった。優勝は色々してるけど、この優勝はうれしいですね」
 今後の目標はあるが「考えてないわけではないけど、一戦一戦大事に走って」と明言は避けた。代わりに何度も口を突いたのは「ラインが生きるように」という言葉。ラインの一員として自分にできることを突き詰める。その思いを強くさせる優勝だった。
 中団を確保した守澤だったが踏み場ができたのは4コーナー。中を鋭く割ったが2着が精いっぱい。
 「まくれる感じだったし、外を踏みたかったけど踏むとこがなかった。2コーナーで全部しゃくっとけばよかったですね。山賀が外を踏んだんで勝つためには内しかないと思ったけど、(コースが重なり)大槻さんに申し訳なかった」
 逃げた渡辺雄は3着に粘った。
 「南関で決まるように走ったんで、優勝が山賀さんでよかった。2分戦だったんで、吉田君だけ意識して。1回切っとけば何とかなるかなと思ってた」
 絶好の番手回りだった渡邉晴にとっては悔しすぎる結果となった。
 「あれで獲れないんじゃ終わり。雄太はチャンスのある形にしてくれたけど、僕の弱さが目立っただけ。でも南関の優勝でよかった」
 先行争いに敗れた吉田はシンガリ負け。「行く場所は決めてたんで行けない自分が弱い。一本棒で見られながらだったんで厳しかった」とレースを振り返った。

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 坂本周輝

 見合ったスタートから関東コンビが前に出て、吉田―岡が前団。以下は、守澤―大槻―齋藤、渡邉雄―渡邉晴―山賀、月森の並び。 青板から動いた月森が6番手に入ると、2センターから渡邉雄が上昇。赤板手前で誘導を降ろしてハナに立つ。8番手まで下げた吉田は2コーナーから反撃に出るが、合わせて渡邉雄も踏み上げて最終回へ。3番手の外で止まってしまった吉田は、その後も懸命に粘ったが2センターで力尽きる。バックからその外を踏んでいた月森も伸び切れない。快調に逃げた渡邉雄が先頭で4コーナーを回ると、ライン3番手の山賀が直線で鋭く伸びて突き抜けた。外の吉田を飛ばして渡邉晴と山賀の間を突いた守澤が2着。逃げた渡邉雄が3着に粘った。

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