• 前橋競輪場F1シリーズ2/21〜2/23

SV FⅠ 前橋 02/23

番手絶好の伊代野貴

伊代野貴照

伊代野貴照

 第3ラインの評価だった奈良コンビが意地を発揮。中井太祐の仕掛けに乗って伊代野が優勝を飾った。伊代野のS級優勝は19年10月福井以来で2回目となるが、奇しくもこの時も中井の番手回りで、両者でワンツーが決まっていた。
 やや見合ったスタートから伊代野が出て行って奈良コンビが前受け。中団は雨谷一樹-柴田洋輔の関東勢が確保し、大石剣士-近藤隆司-杉山悠也のラインが後攻めに。青板1コーナーで大石が動き出すと、合せて雨谷も動く。両ラインは併走するように上がっていって、バックで奈良コンビを交わしたところで誘導は退避。雨谷はなおも突っ張るように踏んでいくが、大石はこの上を強引に叩いて赤板ホーム入り口で先手を奪う。対し、雨谷は引かず大石の番手で粘って近藤と勝負。激しい競り合いは打鐘2センターで近藤を捌いた雨谷が勝つも、そこに奈良コンビのまくりが飛んでくる。大石も懸命に踏み上げて抗戦したものの、最終2コーナーでねじ伏せた中井の主導権へと変わる。伊代野が続き、3番手に切り替えた雨谷。伊代野が何度も振り返って後続をけん制しながら直線へ。中井も踏み直して粘り込むが、伊代野がゴール寸前で逆転した。

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