• KEIRINグランプリ202212/28〜12/30

後記 GP 平塚 12/28 ヤンググランプリ

素質開花を告げるV

菊池岳仁

菊池岳仁

ヤンググランプリ優勝写真
ヤンググランプリ優勝写真
ヤンググランプリ優勝写真

 117期の早期卒業生として、寺崎浩平ともに鳴り物入りで一昨年の1月にデビューした。しかしながら、ポテンシャルを持て余すことも多く、結果はなかなかついてこなかった。昨年1月にS級に昇級。決して遅くはなかったが、寺崎には先を越されていた。
 「(同期の寺崎に)負けないようにっていうのはあったけど、自分は自分。コツコツとやって腐らずにと思ってました」
 G1デビューを一昨年に果たしたものの、その年のビッグは未勝利に終わった。今年8月のオールスターでの1着がビッグ初白星。ようやくその花が開きはじめた。
 「(早期卒業でプロデビューしてからは)なかなか結果が出なかったけど、(ヤンググランプリで)最後に結果が出て良かった。去年は予備選手(補欠)で今年はしっかり走って結果が出たんで良かった」
 昨年のヤンググランプリで補欠選手として、発走機につくことなく静岡をあとにした。その悔しさを糧に吉田有希とのタッグ。初めての番手回りでチャンスをつかみ取った。
 「(吉田が)すごいスピードだった。いっぱい、いっぱいだったけど、なんとか食らいついていった。松岡(辰泰)さんが振ってきたけど、意地でも離れないように付いていきました。(優勝は)すごいうれしいです。吉田君に付いていって、最後頑張れば優勝できると思ってた。吉田君のおかげです。これをキッカケにG1でも頑張っていきたい」
 長野所属の選手として初めてのヤンググランプリ制覇。来年は吉田とともに関東勢を盛り立てて、ラインをリードする存在に菊池岳仁がのし上がっていく。

 3番手を確保した吉田有希は、冷静にまくりで前団を仕留めた。
 「町田(太我)さんを踏みながら出して、もし誰かが来たとしてもそこ(3番手)で勝負をしようと思っていた。そしたらすんなり取れた。車間を切ってもってこられないように仕掛けた。菊池さんも勝負できるようにと思って外を踏みながら、いつもより早めに踏み直してからまれないように。今年は2着でしたけど、来年は自分が獲れるように頑張ります。」

 単騎の寺崎が5番手で山口拳矢はその後ろ。寺崎が浮いて、踏み込んだ山口だったが3着まで。
 「初手は一番いい並びでした。中団からが良かった。あとは吉田君がどうするかだった。(町田と犬伏湧也で)モガき合いになっても、叩き切っても外から3番手を決めようと思っていたので、そこは想定外でした。余裕はあったんですけど、寺崎さんが車間を空けて間合いを取っていたので難しかった。最後は一瞬、内が空いたので頭まであるかなと。でも、吉田君が強かったですね」

Race Playback

レース展開4
 菊池岳仁選手が吉田有希選手を追い込んで優勝。関東ワンツーで吉田選手が2着。3着に山口拳矢選手。

レース経過

誘導員 : 白戸淳太郎

 けん制気味のスタートから最内枠の吉田有希が誘導員を追う。初手は吉田-菊池岳仁、寺崎浩平、山口拳矢-橋本優己、犬伏湧也-石原颯、町田太我-松岡辰泰の並びとなった。 青板周回の3コーナーで町田-松岡が上昇を開始。正攻法の吉田は誘導員と車間を空け始める。赤板で町田が吉田に並びかけると、吉田は突っ張るそぶりを見せるが町田-松岡を前に出した。他は動きがなく、ジャンは町田-松岡、吉田-菊池、寺崎、山口-橋本、犬伏-石原の一本棒で通過した。3コーナーで町田がベースアップすると、吉田は前と2車、寺崎は3車ほど車間が空くが、誰もアクションは起こさず最終ホームも一本棒のまま。2コーナーを立ち直ったところから3番手の吉田がスパート。吉田は好スピードで最終バック線過ぎに町田を飲み込んだ。松岡は番手から踏み込むがスピードは今ひとつで、吉田-菊池で出切り、その後ろは寺崎と内に潜り込んだ山口が並走で最後の直線へ。吉田は強じんな粘りを見せるも菊池が8分の1輪交わして優勝。吉田が2着で、菊池の後ろにスイッチしていた山口が3着に入った。

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