• 1/22〜1/25
  • 平競輪場開設75周年記念いわき金杯争奪戦

  • 1/22〜1/25

後記 GⅢ 平 01/22

今年のGP舞台の地で完全V

脇本雄太

脇本雄太

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 今年のグランプリの舞台で4日間、脇本雄太がすべてをのみ込んでファンを魅了した。まくり4連発のパーフェクトVで格の違いを見せた。
 「自分の状態が悪いなかで、結果をしっかり出せたのでホッとしています」
 昨年10月の寬仁親王牌でのアクシデントで、左ヒジ関節の脱きゅう骨折の大怪我を負った。その後、グランプリには間に合ったが、完調にはほど遠いデキ。それでも26年の始動となった和歌山記念を、二次予選からの3連勝で優勝。今シリーズも無傷で決勝進出を果たしたが、脇本自身が満足のできるコンディションとレース内容ではなかった。決勝でも前との車間を大きく空けての組み立てに、「成田(和也)さんには申し訳ないですけどって、思っていました」と、地元の成田には申し訳なさそうに振り返った。
 レースは吉田有希、山崎賢人の順番で動いて、3車ラインの堀江省吾が打鐘3コーナーで主導権。脇本を警戒して、別線がもつれることはなく隊列は一本棒。最終ホーム手前から堀江がペースを上げて、後方の選手には苦しい流れになった。
 「道中のペース自体は、さほど早くなかった。それで誰かカマシに行くかなって思っていた。けど、(山崎も吉田も)動かなかったので、厳しい展開になるなって思っていました」
 安易な早仕掛けは、脇本のまくりを引き出してしまう。別線にはそんな暗黙の共通認識もあっただろう。車間を詰める勢いで脇本が、2コーナー過ぎから踏み出す。6番手の吉田は動けず、4番手の山崎は3コーナー過ぎ。番手から追い込んだ小林泰正が遠いまま、脇本は直線を迎えた。
 「その辺(吉田の動きは)は見ずに、自分の踏めるところを踏んで、なるべく(あおりを受けて)避ける動作をしなくてもいいようでした」
 直線の半ばで山崎に並んだ脇本の勢いは断然も、小林の伸びもいい。ゴール寸前でとらえた脇本は、今シリーズの4走では最小の着差、4分の3車輪だった。
 「状態はどうやっても完調には戻らないので、そのなかでどうやって勝っていくか。そこが課題かなって思います」
 言い訳は許されないS級S班。今年初戦こそシンガリ負けを喫した脇本だが、その後は7連勝で人気に応え続けている。
 「(昨年のグランプリは)不甲斐ないレースをしているのでリベンジしたい」
 寺崎浩平の番手を眞杉匠に攻め込まれた昨年末のグランプリは9着大敗。それだけにグランプリスラマーといえども期するものがある。まずは昨年グランプリスラムを達成した全日本選抜を連覇。その先の年末の平に続くグランプリロードを確実なモノにする。

 引きつけてからペースを上げて駆けた堀江の掛かりも悪くない。ギリギリの判断で踏み込んだ小林泰正は、悔しがることしきり。
 「堀江君のペースが徐々上げだった。もしかしたら残るんじゃないかっていう心の迷いがあった。しっかりとタテに踏んでいれば…。甘かった。(脇本が)来たのが見えて、踏んだんですけど遅かった」

 分かれた関東勢に割って入る形で4番手を確保した山崎賢人は3着まで。
 「自分のタイミングで(仕掛けて)行けた。けど、番手(小林)も乗り越えていないですし。脇本さんはそれを乗り越えている。(同期の久保田泰弘と)ワンツーができたらって思ったけど、僕が弱かった」

Race Playback

レース展開4
 8番手からのまくりで前団をとらえた脇本雄太選手が優勝。逃げた堀江省吾選手の番手から追い込んだ小林泰正選手が2着、3着に山崎賢人選手。

レース経過

誘導員 : 伏見俊昭

 脇本雄太-成田、堀江省吾-小林泰正-柿澤大貴、山崎賢人-久保田泰弘、吉田有希-河野通孝で隊列はすんなり落ち着いて周回。 青板バックから吉田が上昇を始め、山崎もこの茨城勢に乗っていく。赤板過ぎに吉田が前団を押さえると、山崎がさらに切り、その上を堀江が叩いて打鐘3コーナーから先行態勢に入る。4番手に山崎、6番手に吉田、脇本は8番手で前との車間を大きく切った態勢で最終ホームを通過。2コーナー立ち直りで詰めた脇本がまくり、タイミングを図っていた山崎が合わせて3コーナーからタテに踏む。これに対し、逃げる堀江を利した小林は4コーナーで抜け出し、山崎の追撃は振り切ったものの、大外を踏み切った脇本の伸びは次元が違った。押し切り態勢の小林をゴール前で捕らえて新年の記念を連覇。