• 3/5〜3/8
  • 松山競輪場開設76周年記念金亀杯争覇戦

  • 3/5〜3/8

後記 GⅢ 松山 03/05

直線強襲で3度目の地元記念制覇

松本貴治

松本貴治

優勝写真
優勝写真
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 大挙6人が勝ち上がった四国勢は、準決と同じ2つのラインに分かれて犬伏湧也と石原颯で力勝負。ただ、他地区には初日特選から無傷で勝ち上がったS級S班の吉田拓矢、さらにはグランドスラマーの新田祐大までが単騎でスタンバイしていた。松本貴治は、石原とのタッグ。突っ張りを試みて森田優弥を阻んだまでは良かったが、スピードが一瞬緩んだ隙を逃さず別線の犬伏が強烈なカマシで襲い掛かった。
 「(犬伏に)いいタイミングで行かれてしまって、石原君も脚を使っていたしキツいかなと思った」
 打鐘3コーナーで犬伏が主導権を奪い、佐々木豪の追走。犬伏ライン3番手の和泉尚吾は付け切れずに、3番手に入った石原だったが前の2人との車間は大きく空いた。後方に置かれた吉田、新田に出番が巡ってくることはなかったが、松本にとってもチャンスといえるポジションではなかった。
 「僕も余裕がなくて、最後はたまたまって感じだった」
 最終3コーナー付近で石原が意地で追いつくが、タテ脚兼備の佐々木が犬伏の番手で絶好の展開。松本は、2センターで石原がわずかに空けたインを突いて追い込む。直線半ばで犬伏、佐々木をまとめて交わして、後ろの橋本強まで引き込むワンツー劇だった。
 「周りのおかげで優勝できた。自分の状態はそこまでいいってわけじゃなかったけど、こうして結果を残せて良かったです」
 終わってみれば、地元3人が上位を独占。ただ、6人が2つに分かれたライン形成には、葛藤もあっただろう。一昨年12月に次ぐ地元記念連覇は、4日制では誰も成し得てない3度目の松山記念優勝。8月には松山でのオールスターが待っているだけに、松本のリーダーシップが四国勢浮沈の鍵にもなってくる。
 「連日たくさん応援してもらって、それが力になりました。応援してくれる人がいるので、その人たちのためにも、自分のためにも頑張りたい。より一層これから頑張っていこうと思いました。(四国は)強い自力選手がたくさん出てきて、責任のある位置を回るようになった。けど、力不足だと思う。(四国を引っ張っていくことを)自分は意識していないけど、周りからそう思ってもらえるように頑張りたい」
 今年こそタイトルを奪取。四国の主軸の足がかりとしては、最高の地元記念連覇だろう。

 石原ライン3番手の橋本強が、松本の立ち回りに対応して流れ込んだ。
 「犬伏はあそこが行きごろだし、飛んでくるだろうなと思った。追い風に乗って、すごいスピードでいってた。(松本)貴治が吉田君を飛ばして、僕のコースを作ってくれたので追走できた。(脚のたまり具合は最終)バックくらいでは、もうひと踏みできるなって感じだった。(松本)貴治を全信頼して、後輪だけを見ていました。貴治が突き抜けてくれたので、僕も2着までいけた」

 犬伏のカマシが決まり、願ってもない流れになった*佐々木豪は、伸びを欠いて3着。
 「(犬伏との)息も合っていて付いていけたけど、和泉が付いてこれなかったのは予想外だった。石原君が離れていたし、ゴールまで追いつけないんじゃないかと。松本さんも持ち出せないんじゃないかって。(犬伏が)ゴールまでもつんじゃないかと思って、ちょっと早めに(外に)出して、(松本の)音も聞こえなかった。どうしてかなと思ったら、内から吸い込まれるように来ていたんですね。犬伏君が気持ちよくいってくれて、同級生が強いレースをしてくれたのに、獲れなかったのは僕の責任です」

Race Playback

レース展開4
 直線でシャープに伸びた松本貴治選手が、突き抜けて地元記念を連覇。橋本強選手が流れ込み2着。別線の佐々木豪選手が3着。

レース経過

誘導員 : 吉田智哉

 号砲が鳴ると、6番車の和泉尚吾が勢いよく飛び出してスタート取りを狙うが、最内枠を生かした松本貴治が踏み勝って誘導員の後ろに収まる。石原颯-松本-橋本強のラインが前受け、犬伏湧也-佐々木豪-和泉のもう一つの四国ラインが中団、森田優弥-吉田拓矢の関東勢が7番手の後ろ攻め、単騎の新田祐大が最後方となる。 青板過ぎの2コーナーで、森田が上昇を始めると、前受けの石原は誘導員との距離を取って森田を警戒する。赤板前の4コーナーで石原と森田は肩をぶつけ合いながら競り合い、誘導員退避と同時に、ともに前へと踏み込む。両者の踏み合いが続き、打鐘前の2コーナーで石原が森田を突っ張りきるも、後方から一気に犬伏が仕掛けて出る。佐々木が続くも、和泉は踏み出しに離れる。打鐘過ぎに石原を叩き切った犬伏は、ペースを緩めることなく先行態勢に入って、7番手の森田と最後方の新田は動けず、一本棒の展開で最終周回へ。叩かれた石原が車間の空いた3番手で前を追いかけ、最終3コーナーで石原は追い付くもここで一杯に。前の石原がまくりに出られないのを確認してから松本は内に進路を取る。最後は犬伏ラインの後位に切替えて、一気に外を踏み込む。犬伏の番手から抜け出しを図る佐々木の外を伸び勝ち1着。松本を追走した橋本が2着。佐々木は3着までだった。