• 6/11〜6/14
  • 岐阜競輪愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪

  • 6/11〜6/14

後記 GⅢ 岐阜 06/11

勝負強さ発揮、早くも2度目のG3制覇

岩井芯

岩井芯

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 5車で1つにまとまった北日本勢は、高橋舜の番手に嵯峨昇喜郎が付けて2段駆けも可能な布陣。数的に不利な3車ラインの岩井芯だったが、力勝負に迷いはなかった。
 「ああなったら、僕のタテ(脚)で(川口)聖二さんを連れて行っていってって感じでした」
 五日市誠とのスタート争いを川口聖二が制して、中部勢が前団に構える。5番手で周回を重ねた高橋舜が赤板から上昇を始める。岩井も合わせて踏み上げたものの、打鐘過ぎに5車をすんなり受けた。単騎の内藤秀久がワンテンポ遅れて川口と併走。6番手になった岩井だが、展開的には決して楽ではなかった。
 「赤板で(高橋が)本気で踏んでくるっていう想定だった。そこで踏みながら出させる感じでしたね。(高橋の仕掛けが想定より)ちょっと遅かったので、めちゃくちゃ判断を迷った」
 主導権を握った高橋が敢然と風を切り、番手の嵯峨は間合いを取りながら最終ホームを迎える。北日本勢が盤石かに思えたが、岩井が1コーナーから強烈なダッシュで襲い掛かった。
 「(北日本勢を)出させても最低、(最終)ホームでは仕掛けたいなと思っていた。(北日本勢は)番手まくりも込みなので。(仕掛けた)スピードは悪くなかった。自分のタイミングでしっかりいけたし、聖二さんと4コーナーからいい勝負ができたのかなって思います」
 引きつけて番手まくりを打った嵯峨とのスピード差は、誰の目にも明らか。2コーナーの下りで嵯峨に並んだ岩井が、バック手前でまくり切る。3番手以下が大きく離れて、あとは付けた川口と2人に優勝は絞られた。
 「(直線で川口の)呼吸が荒くて迫って来ていたのがわかった。それで踏み直してっていう感じです。ホームから全力で行って、あとはもう最後まで全開でした」
 初のG3獲りに執念で追い込む川口を、岩井がわずかに振り切っての地元ワンツー。4連勝の完全Vだった5月の松阪に次いで、2度目のG3制覇を地元で飾った。
 「これからもいまの感じでレースをしたいなって思います。(S級に上がってからは)レースに慣れてきたし、しっかり風を切ってからのペースとか、展開とかも読めてきたかなと。(7月にはサマーナイトフェスティバルの出場予定もあり)またひとつ、ひとつですね。(別線の)警戒とかもあるかもしれないですけど、いつも通りやりたいです。(今年の後半戦に向けて)気を引き締めて練習とか、いままで通り頑張りたい」
 1月にS級にステージを上げて、4度のG3出場で2度の優勝。無類の勝負強さを誇る岩井は、デビューして約2年のまだ21歳。“いままで通り”を貫くことが、さらなる進化につながるのだろう。待ち望まれる中部の大砲へ成長は止まらない。
 追い上げた内藤にからまれたロスも響いた川口聖二が、岩井との一騎打ちに持ち込んだが僅差で2着。
 「(岩井は北日本勢が)2周でドカンって来るようなら、引いてっていう感じだった。来なかったんで突っ張るかと思ったら、なにも踏ませずに高橋君を出させた。そのあと(追い上げてきた)内藤さんは岩井の前かなって思ったけど、(自分のところに)降りられて脚にきていた。ただでは番手は回れないないと思った。ジャンのところでは余裕があったんですけど、(内藤とからんで)楽に付いていけるところで(脚を)使っちゃいました。悔しいですね、最大のチャンスだったけど。課題はいっぱいありますね、自分もステップアップしないと」

 北日本3番手の五日市誠は、番手まくりの嵯峨をゴール前で交わして3着に入った。嵯峨を気づかいながら、こう振り返る。
 「(スタートを中部勢に取られたのは)しょうがないですね、どっちも前が欲しいでしょうし。今日(最終日)は自分も(優勝のチャンスが)あると思って、ちょっと期待した分、緊張しました。岩井が強かったです。一番悔しいのは嵯峨だと思う。獲りにいってのあの並びだったんでね。自分は練習不足ですけど、(調子は)今開催は良かったんじゃないですか」

Race Playback

レース展開4
 岩井芯選手がまくりで北日本勢を仕留めて地元V。追い込んだ川口聖二選手はわずかに交わせず、離れた3着に五日市誠選手。

レース経過

誘導員 : 山口富生

 号砲で川口聖二が飛び出して誘導員を追う。道中は、岩井芯-川口-小堺浩二、内藤秀久、高橋舜-嵯峨昇喜郎-五日市誠-竹村勇祐-中田雄喜の順で周回を重ねる。 岩井が赤板手前から後続の動きをしきりに警戒する。が、高橋は赤板過ぎから一気に踏み込んで、2コーナー手前で強引に出切る。岩井は6番手に引いたが、高橋はそのまま先行態勢に入る。内藤は7番手の外に追い上げて川口と併走するも、川口がしのぐ。遅れた内藤は最終ホーム手前で小堺と接触し落車。岩井がホーム手前から車間を詰めてまくり上げると、バック手前で番手から出ようとした嵯峨をのみ込む。岩井は川口とのゴール勝負を振り切ってV。岩井の仕掛けに続いた川口は2着。小堺は内藤とからんで遅れ、番手から出た嵯峨の後ろから五日市が3着に入った。