今年の後半戦へ弾みを付ける完全V
脇本雄太
田中大我と初連係だった脇本雄太が1月いわき平以来となる、通算20回目のGIII制覇を手にした。
「自分の体調が良くない中で、準決勝、決勝と後輩達が頑張ってくれたおかげ」
準決勝で連係した市田龍生都、決勝でラインを組んだ田中大我と、初連係の後輩達の思いも背負って最高の結果を手にした。
田中が青板3コーナーから一気に叩いて近畿2車で出切った瞬間に勝負ありといえるようなレース展開。脇本は田中の掛かり具合を見ながら冷静に対応した。
「田中君がしっかり気持ち良く駆けてくれた。出るまでの勢いが、心がこもっていたので、しっかり付いて組み立てようと思った。2センターからは田中君のスピードが鈍っていたので、あそこはしっかり踏まなきゃと思っていた」
簗田が打鐘4コーナーから巻き返してくるのを察知すると、番手まくりを発動。後続は大量5車が落車するアクシデントもあったが、最終2コーナーからは脇本の一人旅となった。
「待っていたら(別線に)行かれると思うし、田中君の気持ちを汲み取っていこうと。後輩の思いを噛み締めたいと思った」
次節は高知で開催されるGIIサマーナイトフェスティバル。
「(次節まで)中3日なので、ケアを集中して頑張りたいと思う」
最高の弾みを付けた脇本が、近畿のエースとして大舞台で躍動する。
まくりに行った簗田一輝だったが、最終ホームで合されると阿部拓真の位置を狙いにいき内へ降りる。激しく絡むと1センターで落車が発生したが、バランスを崩しながらも態勢を整えて2着に食い込んだ。
「あそこで行かないと勝負権がないなって思って仕掛けた。あとは流れでと思っていたけど、スピードが合ってしまったし、踏み出しのところで阿部さんの口が空いたので狙って降りてしまった。もっと上手くやれれば良かったけど…。(シリーズを振り返って)脚自体は悪くないし、悪かったら仕掛けられてなかったと思う。仕掛けるべき所では動けていました」
脇本と初連係となった田中大我は大役を果たしながらも、最後まで諦めずに踏み続けて3着に入った。
「(レースとしては)めちゃくちゃ良かったと思う。後ろ攻めになるのはわかっていたし、誘導を切るのにビビるくらいはと思い切り行きました。(出切ってからは)後ろでガシャーンという音が聞こえて、諦めずに踏みました。今シリーズは連日、いいレースができていなかったけど、先行した決勝の感じが一番魅せられる感じだなと。(右膝を手術してから状態は)ほぼ戻っているけど、気持ちでブレーキをかけている感じ。先行した感じが良かったので、今後もこういうレースをしていければ」