• 7/25〜7/28
  • 豊橋競輪場開設77周年記念ちぎり賞争奪戦

  • 7/25〜7/28

後記 GⅢ 豊橋 07/25

深谷知広が古巣で今年初の記念V

深谷知広

深谷知広

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 ゲリラ豪雨と雷の影響で、直前の11レースは中止。しかしながら、決勝になると雨はすでに止んで、ゴールを先頭で駆け抜けた深谷知広が、ファンの声援に何度も右手を挙げて応えた。
 「(豊橋記念は)愛知時代も優勝が1回しかなかった。そういう意味でも優勝できたことはうれしい」
 09年7月に、ここ豊橋でデビュー。思い入れのある古巣、ホームバンクでの記念制覇は、25回目のG3制覇以上に重みがあり、胸が熱くなったことだろう。深谷がこう振り返って、優勝をかみ締めた。
 レースは、ラインの小原太樹がスタートを出て前から進めた。赤板過ぎに地元の中部コンビが飛び出すと、そこに追い上げた菊池岳仁が続いた。深谷は眞杉匠の後ろの5番手を確保して、冷静に前後のラインの動きに注意を払った。
 「いつも小原さんはいい位置を取ってくれるので、本当に心強い。すごくレースを進めやすかった。菊池も絶対に仕掛けるし、あとは新山(響平)がどういう風に来るかなっていうのを気をつけていた。その後ろに付いている選手も隙がないので、自分の場所をしっかりとキープできるようにでした」
 7番手の新山が打鐘過ぎに反撃に出ると、北日本勢にかぶるまいと菊池も強烈なダッシュで踏み込む。最終ホームでは守澤太志と重なっていた深谷は、外に踏みかけないように関東勢を追いかけた。深谷後位には成田和也が切り替えてもつれる。2コーナー手前で出切った菊池、眞杉の関東勢と、3番手の深谷にバックでは優勝が絞られた。番手で後続との間合いを取る眞杉に、4コーナーで外に持ち出した深谷が襲い掛かり直線。両者の踏み比べは、僅差の勝負に持ち込まれることなく深谷に軍配が上がった。
 「(眞杉匠との勝負は)見合ってっていう感じだった。自分の行けるところをしっかりと注意していた」
 昨年12月の伊東記念以来、今年初のG3優勝だが、3月にウィナーズカップで久々のビッグ制覇。これで獲得賞金ランクも脇本雄太を抜いて、4位にまでジャンプアップする計算になる。
 「(獲得賞金ランクが4位になるが)まだまだこれから勝負が続くので、オールスターで勝てるように。タイトルを獲って(グランプリに)いけるように準備したい」
 ファン投票で6位に選出された次回のオールスターは、ドリームからのスタート。多くのファンが、10年以上遠ざかっている深谷のG1制覇を待ち望んでいる。元ホームでの記念V、これ以上ないステップで、大一番を迎えられる。

 菊池が棚瀬義大をとらえて最終2コーナー手前で出切る。眞杉匠にとっては、絶好の流れだったが、直線で深谷に屈した。
 「引き付けすぎた。(深谷が後ろにいたのは)わかっていたんですけどね。優勝を獲りきれなかったのは力不足でした。深谷さんは3番手から届いていますもんね。連日、ラインと車券に貢献できずに、申し訳なかったです。(今回の状態は)本当に良くなかった」

 新山に合わせて3番手から仕掛けた菊池岳仁が、準決に続く眞杉との連係から3着に入った。
 「このメンバーで、深谷さん、新山さんより先に(仕掛けて)行かないとチャンスがなくなる。(自分が番手の)逆の並びなら眞杉さんは甘いレースはしないので、自分が前を回った意味もなくなる。前で走ってラインで決まるレースをしないとダメ。主導権は取れたけど、(深谷に)行かれているし、力不足でした」

Race Playback

レース展開4
 深谷知広選手が、3番手からシャープに伸びて優勝。番手から追い込んだ眞杉匠選手は2着、3着に菊池岳仁選手。

レース経過

誘導員 : 笠松信幸

 深谷知広-小原太樹、菊池岳仁-眞杉匠、新山響平-守澤太志-成田和也、棚瀬義大-岡本総での周回。 後攻めになった棚瀬が赤板ホーム入り口から勢い良く上がっていき、合わせて菊池、新山も一斉に動く。赤板過ぎに棚瀬が深谷を叩き、菊池が中部勢に続く。深谷は5番手まで下げ、新山は無理せず7番手に構える。打鐘3コーナーから新山は一気に巻き返す。だが、菊池が4コーナーから合わせて仕掛け、最終1コーナーで先に中部の2人をのみ込んでしまう。スピードが合った新山は後退し、深谷が内に降りようとした北勢を阻んで関東両者に続く。深谷の後ろは小原をキメた成田に代わってバック線を通過。番手で眞杉がしきりに後続を警戒する中、深谷が2センターまくり追い込みで襲う。直線半ばで並び掛けてきた深谷を、眞杉が懸命に車体を外に振ってけん制するが、鋭く伸びた深谷がゴール前で眞杉を逆転してV。2着に眞杉、3着は成田との写真判定の末、微差で菊池が残っていた。