同期連係から2度目のG3制覇
阿部力也
G3初優勝を決めた2019年の向日町記念から約7年。阿部力也が2度目のGIII優勝を同期の伊東翔貴の先行からつかみ取った。
「(伊東)翔貴は良い掛かりでしたし、あそこまでいってくれたので、なにがなんでも獲らないといけないなって思った」
ゴール前はまくる齋木翔多、後位を取っていた小川真太郎、齋木の外を踏んだ簗田一輝が迫ってきて、横一線になりそうだったが、それを振り切った。同期の伊東が先行してくれたからこそ、最後はいつも以上に勝ちにこだわった。
「別線が仕掛けてきたときに止めるか、出るかでしたけど、齋木君は止まりそうになかったですし、止めにいって止めても内からこられると思ったので、前へ踏みました。最後は一杯でしたけど、何とかでした」
走り慣れないミッドナイト開催だったが、真夏の暑い環境から、9月に入り涼しくなったことも勝てた要因だった。
「9月は暑さが落ち着いて走りやすい気候になってきました。ミッドナイト開催でいつもと違う時間帯での競走で、最初は不安でしたけど、3日目に向けて徐々によくなっていったのかなと思います」
今開催は共同通信社杯(G2)直前でトップ選手が不在の開催。3日制のGIIIを制しても浮かれる様子はない。
「今回はGレースですけど、トップ選手がいない開催ですし、(ビッグレースに)出続けられるように頑張っていきたい。北日本は若手も出てきて、上の年代はまだまだ元気で置いていかれそうなので頑張らないと」
地元で準決勝同様に簗田一輝とラインを組んだ齋木翔多は最終的に4番手の位置を確保。最終2コーナーからまくり出るも、バックで阿部に合されてしまう。それでも踏み続けてゴール前で迫るも2着となり地元優勝とはいかなかった。
「地元なので勝ちにいく走りをさせてもらった。3車なら突っ張りもあったが、2車なのでカマシでワンツーが理想だった。勝ちにいって勝ち切れなかったのは、GP争いをしている簗田さんに申し訳ない。好きに走らせてくれたのに勝てなかった。どちらかが勝たないといけなかった。この失敗や経験を次に生かしたい。来るべき時が来れば獲れる脚はある。(まくりで)乗り越えたと思ったし悔しい。脚が三角に回ることはなかったです」
小川真太郎は展開を読み切って、北日本勢の後ろを確保。阿部を追走して最後は阿部と齋木の間を突くが伸び切れず3着。手ごたえと課題を口にした。
「残り1周で3番手の位置を取れたらと思っていました。そこが取れたので悪くなかったですけど、仕掛ける勇気がなかったです。余裕はあったのでいければよかったけど、阿部さんも前にいたし、張られたりしたらなとか考えていたらいけなかったです。最後もちゃんと(中を)割ることができたらよかったけど、いままでやっていなかったことですし。ゴール線を1着で通過することをもっと意識してこれからやっていかないと。できないことにもチャレンジしていって、できることもしっかりとやっていきたい」