• 川崎GⅢナイター8/5〜8/8

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 川崎 08/05

 川崎競輪場を舞台にナイターで開催された「アーバンナイトカーニバル(G3)」は8月5日~8月8日の日程で行われた。

 S級決勝は吉澤純平が制覇。本来なら直後のオールスターを走っていなければいけない格上の存在だが、アキレス腱断裂の大怪我から復帰2戦目の優勝は今後の励みとなりそう。ガールズ戦は尾方真生が今年9度目のVを達成した。

小林泰正

小林泰正

 初日特選を制した小林泰正だったが、準決勝は8着となり敗退。決勝進出はならなかったが、最終日は地元2人に任されて積極策で逃げ切り勝ち。存在感を大いにアピールした。

 「(4日間を振り返って)決勝戦を意識し過ぎてしまい、小さいレースになった。準決勝はもったいなかった。前回と前々回は色々試していたけど、今回からクランクと車輪などセッティングを元に戻して自転車の出も良くなっていた」

櫻井祐太郎

櫻井祐太郎

 今シリーズがG3初挑戦となった櫻井祐太郎は2日目、3日目、最終日としっかり主導権を握って見せ場を幾度となく作った。

 「初日は自分の中でも良くなかった。2日目、3日目、最終日は挽回できました。先行しないと自分の持ち味も出ないので、今回のシリーズは今後に繋がると思う。今回は良い収穫ばかりだった。先輩方にもアドバイスを貰って、すぐ修正したら結果も良くなった。今後のGレースでも目標を設定するよりは、自分の走りを一走毎にしていけば結果は出ると思うのでそうやっていきたい。先行できれば一番良いし、勝利に一番近いのは先行かなと思っています」

奥井迪

奥井迪

 長年に渡り先行日本一としてガールズケイリンを引っ張っていた奥井迪。17年にはガールズグランプリで準Vとなったが、未だ目立ったタイトルは獲得していない。今大会の期間は東京五輪と重なっていたこともあり、今節をきっかけにもう一度トップを目指す。

 「(最終日は)組み立ても脚も尾方さんに完敗。せっかく尾方さんと走れる機会だったのに不甲斐ない。選手として憧れてるのは(児玉)碧衣ちゃん、バックを取る競走をしている尾方さんもそう。(オリンピックを見て)(同期の小林)優香もオリンピックに向けてやってきたことは無駄にはならないし、自分ももう一回頑張ろうと思えた。競輪祭に向けて頑張りたい」

飯田風音

飯田風音

 一方、7月に本格デビューしたばかりの飯田風音は今シリーズが初めての4日制となったが、予選2走目では積極果敢に攻めるなど、随所で見せ場を作り準決勝に進出。最終日はダッシュ鋭いまくりを放って白星をあげており、今後の飛躍を感じさせる走りを披露した。

 「強い人が一杯いるレースは初めてだったので、良い経験になりました。レースがまだまだヘタクソなので、3日目のレースとかも強い人が前にいたし、組み立て方とか位置取りとか毎レース勉強になりました。タイムは出せるほうなのですが、レースになるとまだまだですね。初めての4日開催は長かった。体力的には大丈夫だけど、気持ち的に長かった。本格デビュー戦は6着6着だったけど、ちょっとは戦えるようになってきたかなって思います」

ページトップへ