• 川崎競輪場開設73周年記念桜花賞・海老澤清杯4/14〜4/17

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 川崎 04/14

 昨年5月の京王閣ではダービーのタイトルを巡って、微差の勝負を演じた郡司浩平(2着)と松浦悠士(優勝)が、桜花賞では優勝を分け合った。郡司はこのあと平のダービー(5月3日から)に直行し、松浦は武雄記念(4月23日から)を経て連覇が期待されるダービーへ。ともに90年生まれの同学年。この2人の激突にファンは胸を躍らせる。

小森貴大

小森貴大

 郡司、松浦、東口善朋とのまくり合戦になった決勝。結果的にはシンガリに沈んだものの、小森貴大は初の記念ファイナルで東口を連れてレースをつくった。今シリーズは2着の未勝利も、対応力も身につけて進化がうかがえた。

 「(準決では)成田(和也)さんと福田(知也)さんがからんだところを外に踏もうって判断ができたのも良かったです。師匠の市田(佳寿浩)さんとも、もう1回しっかりと作り直そうと。練習からすべてを見直した。それがいい結果につながっているんだと思います」

根田空史

根田空史

 一、二次予選と準決の勝ち上がりの3走ではすべて積極策でらしさを見せた根田空史は、鎖骨骨折からの復帰2場所目の今シリーズで復調の手ごたえをつかんでいた。

 「前回の京王閣(着)では、どうなることかと思ったけど。(今回走って)思いのほか順調だと思います。練習での(タイムなど)数字も、そこまで変わらない。細かいことを言ったら、まだまだいろいろあるけど。自分のなかでは安心しました」

野口裕史

野口裕史

 3着と大きい数字も目立った野口裕史だが、一時期はヒザの痛みで練習がままならないもどかしい日々が続いた。それだけに現状を前向きにとらえている。

 「1カ月半くらいちゃんと練習ができなかった時期があった。2月くらいですかね、痛みが取れて練習をすると、また激痛がっていうのがあった。今回はここに来る前も痛みが出なくて、ちゃんと練習もできた。ただ、弱くなってますね。次の松戸(4月24日から)はどうかわからないけど、ダービーとか函館記念くらいにはなんとか。(北海道北斗市出身で函館は)親父も楽しみにしてるんで(笑)」

吉澤純平

吉澤純平

 吉澤純平は、同県の後輩、山岸佳太の男気の先行で最終日に1勝を挙げた。前回の玉野記念での2勝、その前のウィナーズカップでの勝ち星もすべて番手回りでのものだった。

 「(最終日は山岸が)先行しますって言ってくれた。それに尽きます。今回もそうですけど、番手でしか着が取れてない。自力でなんとかしたいっていうのがあります。今回は新車だった。練習の感触は良かったけど、レースでは良くなかった。ちょっと考えないといけない。次は松戸(4月24日~)もあるけど、ダービーには万全でいけるように」

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