• 大宮競輪場開設74周年記念東日本発祥倉茂記念杯1/19〜1/22

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 大宮 01/19

佐々木豪

佐々木豪

 年末のグランプリシリーズでは上々の動きを見せていた佐々木豪だったが、新年一発目の奈良が❼着。そして今シリーズの一次予選では7着で敗退。メンタル的なものが結果に反映されやすいタイプだけに、暗たん思いでもあったはずだが、そこをすくったのは同地区の今村麟太郎だった。2日目に今村を目標に番手まくりで勝ち星をつかむと、佐々木は終わってみれば3連勝。

 「2日目のリンちゃん(今村)が大きかった。負け続けると踏み方とかが、わからなくなってしまう。セッティングとかも悩んじゃって…。今回(練習で)無理に追い込んできたし、脚に問題があるのかなっていうのもあった。でも、戦える状態だった。(最終日は)すぐに下げないと、初日みたいに包まれるっていうのもありました。バックを踏んでから(谷口遼平を)追いかけて、まくれたんで良かった。気持ちでなんとか乗り越えられました。初日ミスったけど、その分のリカバリーできた。(2日目から)で気持ち的にも次につながりました。リンちゃんのおかげです」

柏野智典

柏野智典

 脚を余した感もあって二次予選を落とした柏野智典だったが、着とまとめた。が、当然ながら納得のいく4日間ではなかった。中四国勢の戦力が豊富とはいえないなかでも、こう思いを吐露する。

山本巨樹

山本巨樹

 「強い追い込み選手は、前が関係ないなって。(自分は)前の力がないとうまいこと勝てない選手だって痛感しました。もう1個、2個、上をって思ったら、そういうのを関係なく突っ込める選手にならないと。それで届く選手にならないと。(最終日は)甘さが出ました。(山根将太は)2着に残れないまでも、3、4着には残れるかなと。(山本巨樹が)見えなかったにもあって…」

谷元奎心

谷元奎心

 今期が初のS級の谷元奎心は、2場所目の今シリーズが初の記念。前回の高松でS級初勝利を遂げてはいたものの、最終日には単騎でソツなく立ち回り、別線の岩谷拓磨のロングまくりをとらえて白星を挙げた。反省を忘れずに現状をしっかりと分析する。

 「(最終日は)恵まれ一本です。自分は飛び抜けた脚力がないんで、少しでも考えて走らないと。まだまだ足りないものがあります。初の記念でどうなることかと思ったけど、後半はまとめられた。脚の余裕はあるけど、いざ仕掛けるっていうのができてない。人頼りになっている。自力で勝負できるように。(9車立ては)ダッシュがないので嫌いじゃない。失格もあって来期はA級なんで、次のターンで(S級に)戻ってこられるように、それまでにいろいろ成長して(S級に)定着できるようにと思ってます」

 シリーズ後半を連勝の山本巨樹は、近況勝ち星から遠ざかっていただけに変わり身が目を引いた。3日目は近畿ライン3番手、単騎の最終日とも好配当をメイクした。

 「ずっと室内練習だったのを最近はバンク練習も入れるようになった。それで良くなったのかもしれないし、良くなってて欲しいですね。(最終日は)1人だったから、警戒されていないところもあったと思います。自分は追い込みですけど、誰もいなかったら、どこかで仕掛けたい。南(修二)さんは1人の時には絶対仕掛ける。ああいう走りを見させてもらって、すごく刺激になっている。脚をつけるっていう意味でも、なにか見せていかないと」

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