• 宇都宮競輪場開設74周年記念宇都宮ワンダーランドカップ5/18〜5/21

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 宇都宮 05/18

 地元のエース眞杉匠は、開設60周年記念の神山雄一郎以来、14年ぶりに地元からの優勝者となった。準決勝は栃木勢が6人にいた時点で「誰かしらが優勝を」と優勝を意識し始めたが、フタを空けてみれば、地元からは眞杉ただ一人が優参。責任を果たしたエースの活躍は今後のG1戦線でも期待を抱かせるものだった。

新山響平

新山響平

 新山響平は準決勝で別線の包囲網を前に敗退。それでも最終日は打鐘から750メートルを突っ張り先行で逃げ切り。圧巻の逃走劇でシリーズを締めくくった。準決勝の敗戦から学んだことを今後に生かす。

 「準決勝も悪いわけではなかったし、判断の部分でしたね。(中部勢を)出してもいいと思ったけど、いま(最終日)思えば、突っ張るべきでした。でも、あのレースがあったから、あの展開になった時に対応できるようにっていう思考が生まれた。ワンテンポ待って、浅井(康太)さんの仕掛けに付いていってからでもと。あの感じで出られることも2回くらいあったし、それに対応していければ、突っ張りっていうのがいい形で完成するかなと思います」

根田空史

根田空史

 根田空史は好調時の抜群のスピードで見せ場を作った。例年、花粉症のシーズンに成績を落とすことが多かったが、今年は「年始の失格からうまくいかないことが多かった」とリズム自体が崩れていた。今シリーズからは以前使っていたフレームを持ち出した。この自転車に手応えを得てG1の舞台に返り咲くことを狙う。

 「やっとですね。久々に体調が戻ってきた。今回はかなり良かったと思う。今回は19年の時に使ったり、保管していた自転車をもってきたんです。エース機がヘタってきたのでもあって。自転車の出が全然違ったし、ぴらんでしまうところも乗り越えられている。これをベースにして新車を作っていこうと思います。今期は失格しているので、1班の点数にも足りていない。6月が勝負ですし、向日町のG3は宮杯組もいない。そこでしっかりと頑張りたい」

中釜章成

中釜章成

 中釜章成は後半2日間を連勝で締めた。スピードを生かした攻めに安定感を増していければ、上位陣を脅かす存在になりそう。

 「脚は点数以上どころか120点ぐらいの脚があると思っている(笑)。練習はほぼ毎日、古性(優作)さんとやっています。あまり、古性さんにアドバイスとかを求めたりしないけど、以前、古性さんから練習のダッシュとレースのダッシュは違うぞって言われた。例えるなら練習がデッドリフトでレースは常にクラウチングスタートの準備をしながら走っている感じ。次は地元戦。まだS級で地元で決勝に上がれていないので頑張りたい」

鈴木輝大

鈴木輝大

 鈴木輝大は近況の成績が充実。一次予選を1着突破すると、二次予選は2着で初の準決勝に進出。好調の要因をこう語る。

 「実は今回、初めて言うんですけど、1月14日に結婚したんです。自分の誕生日でした。食生活や、他の面でも支えてもらっています。頑張らないといけないっていう気持ちが大きいですね。練習量も増やしていますし、本当に頑張っていかないと」

ページトップへ