• 福井競輪場開設73周年記念不死鳥杯7/22〜7/25

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 福井 07/22

 河野通孝の番手宣言に応える形で、藤井栄二の番手を巡って競りを全うした脇本雄太。地元記念だけに不慣れな競りは避けて、自力に転じて結果最優先かとも思われたが、これがいまの脇本の競輪、そして連係したラインに対する決意のあらわれなのだろう。本職ではなくても番手は渡さないという強い思いは、敢然と風を切った藤井への敬意でもあり責められるものではない。

高田修汰

高田修汰

 1年ぶりにS級に帰ってきた高田修汰にとっては、初めての地元記念。2周近くを駆けて押し切った最終日が自信になれば、一皮むける契機になるかもしれない。

 「(最終日は)車番も外枠だったので、後ろから切って仕掛けようと思ってた。それで突っ張られたら、赤板からやり合うつもりでした。あんだけハイペースのなかで、ゴールまでしっかりと踏み切れたのは自信になりました。これからもこの感じを続けていければと思います。前のS級の時は(昨年6月の)松戸のG3で犬伏(湧也)さんを中団から合わせて、調子が良かったりもした。ただ、そのあとの落車を引きずってしまってA級でもダメだった。落車があると弱いし、あとはダッシュ力が課題ですね」

北津留翼

北津留翼

 シリーズ未勝利も随所でパワーを発揮した北津留翼だったが、それ以上の規格外の走りができる脚力はもっている。8月10日からの京王閣G3では優勝候補筆頭も、悩める近況をこう吐露する。

 「(最終日は)前が取れたらそれ(全部を突っ張る)もありかなって思ってました。キツかったですけど、(別線が)油断してくれたんで良かった。残りの半周は体力がゼロでした。ポジションを変えながら乗ってました。なんかイマイチですね。サドルの関係だと思う。自分はハナ先で引っかけたいけど、それができないからニュートラルに入らなくて失速してしまう。自分がいままで使っていたサドルが、もうどこにもないんですよね。自分は骨盤を立てて乗りたいんで、どうしてもいまのサドルだと…。京王閣はこの感じじゃ、なにかを変えないと(優勝は)無理じゃないかなって感じです」

大槻寛徳

大槻寛徳

 6月の高松宮記念杯では守澤太志のアドバイスもあって手ごたえを得ていた大槻寛徳は、その後の戦績が一息。しかしながら、2勝を挙げた今シリーズの動きは悪くなかった。

 「(1着だった最終日は)なんか思った通りに動けました。高松宮記念杯のあとに新車が来たんで、それで小松島記念とサマーナイトフェスティバルは走ったけど良くなかった。今回はフレームを戻したら、前の感覚に戻った。大幅に変えた新車と、どっちも乗りつつやっていきたいんですけど」

笠松将太

笠松将太

 今シリーズで挙げた3日目の勝ち星は逃げた金子幸央の番手でのものだった笠松将太だが、近況はスランプから脱出。コンスタントに1着を取り、リズムをつかみつつある。。

 「練習はそんなに変わらないんですけど、最近は競走で良くなってきた。意識を変えて、(体を)使ってレースをしてたらですね。(3場所前の)取手くらいからです。その取手で畑段(嵐士)さんからいろいろ聞いて、良くなってきたのはそこからです」

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