• 弥彦競輪場開設75周年記念7/10〜7/13

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 弥彦 07/10

 3年ぶりに開催した久しぶりの弥彦記念とあって、長い直線とこの時期の軽いバンクコンディションが相まって、仕掛けるタイミング、直線での交わしどころに戸惑った選手も多かった。

治田知也

治田知也

 2月に3場所連続の完全VでS級に特進を果たしたホームの治田知也は、初めての地元記念を4着。4着での二次次予選もれで辛酸をなめたが、3日間バックを取り、最終日は菊池岳仁を目標にグレードレース初勝利を挙げた。

 「(最終日は渡部幸訓のまくりを)もうちょっと引きつけて仕事ができれば、菊池君も2着に残せたし、雨谷(一樹)さんも来られたんじゃないかと。経験不足でした。ただ、記念で1着を取るのも初めてだし、いい思い出になりました。番手ってこともあったんで、次は自力でしっかりと1着を取りたい。(二次予選を4着で敗退して)記念の難しさだったり、9車立ての難しさがあって、それがいい励みになった。主導権を取れれば7車立てでも9車立てでも一緒で、自分にもチャンスがあるかなって思います。まだ先行してもそうだし、持久力もトップスピードが足りない。まくりではもう1回、踏める脚をつけないと。経験をもっと積んで、(記念で)準決、決勝に乗って優勝ができるように」

堀江省吾

堀江省吾

 長野の堀江省吾にとっても、今シリーズは気持ちの入った地元記念。二次予選では取鳥雄吾に叩かれると、松浦悠士のインで粘り併走をこらえてクリア。渡部幸訓をさばいた準決とあわせてフレキシブルな動きも目を引いた。

 「本当にここが決まってから、ここに合わせてやってきました。最近はずっと先行にこだわってやってきて、(脚力を)上げてこられたと思う。先行のスタイルにこだわってやっていましたけど、(別線に叩かれて)先行できなかった時の打開策として。まだまだ先行基本に戦っていくつもりですけど、そのなかでヨコをもっていても損はないと。準決は情けないレースになってしまったんですけど、(最終日は)地元記念の特別優秀っていう大きい舞台で(1着を取って)しっかり走れたのでいい経験になりました。(弥彦は)来年は記念がなくてG1(寬仁親王牌)。ずっと出たいと思って出られていないので、そこを目標として、もっとタテ脚も磨いていきたい」

長島大介

長島大介

 8番手に置かれた一次予選は、まくり不発でまさかのシンガリ惨敗。しかしながら、その後は着と立て直した長島大介だが、唯一の勝ち星は番手でのもの。フレームとの一体感がなく、フラストレーションがたまるシリーズでもあった。

 「現状で使える自転車がなくて、古いヤツを引っ張り出してきた。F1くらいならどうにかなったけど、(前回の)高松宮記念杯も良くなかった。(3日目みたいに)展開が良くても、自分の感覚は良くない。今回もですけど、次はサマーナイトフェスティバルがあるんですけど、なんとか耐えるしかない。考えて動いているうちは良くない。なにも考えずに、体が勝手に反応できるようにならないと。あとは自転車のパーツを換えてみて、(サマーナイトフェスティバルでは)なんとかなればいいんですけど」

貴志修己

貴志修己

 3月から勝ち星が遠ざかってる貴志修己は、今シリーズも5着と成績面だけを見ると一息。しかしながら、準決では最終ホームで新山響平をキメてまくりを敢行。武藤龍生のブロックに阻まれたが、見せ場をメイクした。

 「ちょっと前から練習の感じが良くなっている。それで今回はかみ合っているんだと思います。(前回の)玉野でも感触は良かった。それまでは周回の感触だけが良かったんですけど、踏めてきている感じがあります。ペダリングが良くなっているので、うまく回せている」

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