ピックアップ GⅢ 奈良 02/05
展開の読みがピタリとハマり、狙いすましたカマシを放った佐々木悠葵が優勝。ポテンシャルの高さは誰もが認める関東の大砲が、持ち味をいかんなく発揮した。脚力は間違いなくG1争覇級レベルだが、課題はメンタル面のムラだろう。関東勢躍進へのカギは、この男が握っている。

仁藤秀
仁藤秀は、今期からS級に復帰したものの、戦法を決め切れていなかった。初日は、千葉勢とはわかれて単騎戦を選択して凡走。気持ちを切り替えた2日目からは、積極的に自力を繰り出して、シリーズ2連対を遂げた。
「(最終日は)気付いたら前の方にいたけど、最終1センターぐらいからしっかり踏んだのが良かったです。(初日とは)気持ちの面が全然違いますね。宿舎で(渡邉)晴智さんと話して、気持ちの面が変わりました。ちゃんと出し切るレースをしたいなって思いますね。どんな展開でも、自分のできる範囲のなかで出し切りたい。緩んだところで仕掛けるとか、そういう意識をもって走りたいです。こういうレースが、今回だけにならないように、つなげていきたいですね。(戦法は)まだ手探りで、迷いながらではあります。(車券を)買ってくれる人からしたら、一戦、一戦しか勝負はないので、自分も毎回出し切って勝負していきたいです」

高橋築
初日特選スタートの高橋築だったが、二次予選はまさかの8番手不発で負け戦回りに。3日目からは番手戦で連勝を決めて立て直したが、課題を再認識させられたシリーズとなった。
「やっぱり記念ぐらいは自分で戦って勝てないと、上では通用しないと思う。今の自分の立ち位置的にも、自力の時が大事。(脚力だけではなく)気持ちとか、反応でカバーできたりする部分もあると思う。競輪祭のときはそれまでのレースの積み重ねがあって、そういうレースができた。立川記念が終わってから体調を崩したり、ギックリ腰をやったりしたので、その辺は時間が解決してくれると思う。前に腰をやったときよりは対処できるようになっていると思いますし。(次走は全日本選抜競輪だが)熊本はたしか109期がデビューする頃に地震があって使えなくなったので、走るのは初めてですけど頑張りたい」

小原丈一郎
昨年は別線にジカ競りにいくなど、小原丈一郎は徐々に戦法チェンジをもくろんでいる。最終日は、近畿勢が別線を選択したことで、谷内健太の番手回りとなった。近畿の大型新人をしっかりとマークし、ラインワンツーを決めた。
「他地区にすんなり付くのは初めてでしたけど、単純に谷内君はめちゃくちゃ強いんで、付いてみたいなtって。自分に持っていないものを持っている選手ですし、単純に付いてみたいって思いました。自分で付きたいって言って、離れるわけにはいかないんで、緊張しましたね。でも、この緊張感が大事なんだと思う。この気持ちを忘れないようにしたい。他の先輩とか、見てる人にどう思われているかは正直わからない。でも、僕は少しずつ(追い込みに)変わっていこうと思っています」

阿部拓真
「S班として強いレースを見せるというよりも、S班として強くなっていくところを見せたい」。S班としての初戦を迎えた阿部拓真は、前検日にこう豊富を語った。背伸びをするのではなく、等身大の自分を見せたい。驕らない阿部らしいコメントだった。二次予選敗退を喫した今節は、もちろん満足のいくシリーズではない。ただ、3日目にS班初勝利を挙げるなど、実戦から離れていた分のレース勘に苦戦しながらも、シリーズを通して奮闘した。
「(今回は)S班が一人しかいないのに、敗退してしまって申し訳ないし、ふがいないです。なんとか一場所目で(S班)初勝利ができたことにはほっとしています。やっぱりレース勘なのか、踏み出しに遅れているし、仕掛けにもワンテンポ遅れている。自転車も初日からいじりながらでしたし、もっと何かよくなるようにってずっといじってます。(全日本選抜は)恥ずかしいレースをしないようにですね。今までとは応援の量も違いましたし、やっぱりS班って違うんだなって思った。また気持ちを入れて、SSらしい走りを徐々に出していきたいです」