ピックアップ GⅠ 熊本 02/20

南修二

眞杉匠
南修二が二次予選で敗退して、昨年末のグランプリとはまったく同じ4車のラインではなかったものの、寺崎浩平、脇本雄太、古性優作のS班3人に三谷将太が加わり、近畿勢は大挙4人が優出。眞杉匠に分断をされて、単騎の郡司浩平の優勝を許したグランプリのリベンジとばかりに、グランプリでシンガリ惨敗を喫した脇本が全日本選抜を連覇。早々と年末のグランプリを確定させた。左ヒジの怪我が完治しないことや、元来のスタイルでもあるヨコの脆さを露呈する前に、別線を引きつけることなく発進。上がり10秒8の番手まくりを打たれては、近畿勢以外の選手にVチャンスはなかった。古性優作が3番手を固めることで、より強固なラインができるあがる近畿勢。今後も寺崎、脇本の2人が前後を入れ替えながら、タイトルをたらいまわしということも現実味を帯びてくる。グランプリの眞杉のように近畿分断か、はたまた近畿勢に数でも対抗できうる新たな地区が浮上してくるのか…。別線の対策が、次のG1、5月の日本選手権までに求められる。

山崎賢人
21年の東京五輪を最後にナショナルチームを去った脇本雄太が、その後にタイトルを量産。昨年12月にナショナルチーム引退の決断をした山崎賢人も、競輪に専念するこれからはタイトル奪取の使命がついてまわる。
「(ナショナルチームを引退して)自分で考えて使える時間が増えた。(現在は)ジムだけはナショナルチームの施設を使わせてもらって、あとは街道メインに練習をしています。今回は最終日の感触が一番良かったですね。サドル回りをいじって良くなりました。でも、もっと早いペースの先行ができるようになりたいですし、持続力もほしい。いまは基本先行でって考えています。なかなか一撃でっていう展開にはならないと思う。G1で優勝できるようにやっている」

石原颯
2年連続でS級最多勝利を挙げている石原颯は、二次予選で敗退もそのほかの3走ではすべてバックを取り白星。3勝をマーク。前々回の小松島で行われた地元、高松記念では4連勝の完全Vで記念初優勝。今年の勝ち星を早くも二桁にのせた。
「(近況の課題は)カマし切れなかった時のリカバリーだったり、うまく走れなかった時のリカバリーです。作戦と違った時の対応が甘い。位置が良くなりすぎても、ソワソワしてしまう。(G1にも慣れてきて)緊張して体が動かなくなることもないですし、力が抜けてしまうこともない。(今年も)最多勝は取れれば取りたいですけど、内容も良くしていかないと。ラインで決めないといけない」
初日特選は脇本雄太の8番手まくりに遅れて8着。南修二は、二次予選まわりを強いられた。その二次予選では、目標不在で村上博幸を背負い、俊敏な立ち回りを見せて勝ち上がり権利の3番手のポジションを確保できたものの、まくりを敢行。結果的には犬伏湧也、清水裕友を乗り越えられず二次予選敗退。しかしながら、3日目の動きと合わせて、S班にふさわしい走りだった。最終日は深谷知広との連係から1着も、自身が満足することはない。
「(深谷との連係は)走る前も楽しみでしたし、すかさずの仕掛けは、感動するぐらいの走りだなと思った。(中野慎詞も)脚があるので、(内から)復活するかもしれない。そこは警戒しながら回していった。離れそうになるぐらいの踏み直しでしたが、なんとか付いていけた。応援してくれる人がいるなかで、期待に応えられる走りをしていきたいと思いつつも、自分でやるレースで動けば動くほど、(周りとの)実力差も感じた」
初日特選は、まくりでラインの鈴木玄人を引き込んでの1着。上々のスタートを切った眞杉匠だったが、勝負の準決では目標の杉浦侑吾が不発になると、自力に転じたが進みは一息。最後は郡司浩平にさばかれて万事休す。優出を逃した。7番手に置かれて見せ場のなかった最終日も「今日はちょっと眞杉君らしくなかったですね」と、連係した吉田拓矢が振り返ったように、かみ合ってなかった印象だ。準決でも、こう振り返っていた。
「(準決は)感じが良くない。マッチしてないですね。(自分でまくっていって)現状、あそこを乗り越えられてないし、その時点でリカバリーをしないと。松浦(悠士)さんの内を締めながら、(郡司に)踏み勝てれば2、3着はあった。動きもミスったし、そこの甘さですね。郡司さんに張られてしまって負けている。感じ的には…っていうのもあるし、悔しいです」