• 5/14〜5/17
  • 函館競輪場開設76周年記念五稜郭杯争奪戦

  • 5/14〜5/17

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 函館 05/14

犬伏湧也の顔写真

犬伏湧也

 主力の日本選手権組にとっては、6日制のG1から中6日のシリーズとあって、蓄積された疲労との闘いだった。さらに函館バンクの強風も相まって、体感では10度近い寒さとも向き合わなければならなかった。日本選手権の平塚バンクとの条件の違いに、バンク攻略、コンディションづくりに苦心した選手も多かったが、逆に日本選手権で不振を極めた犬伏湧也にとっては、早々に訪れた挽回のチャンスでもあった。今シリーズは完全優勝を遂げた松浦悠士と三度の連係。初日特選からスタートの5122着の準V。4走すべてで最終バックを取り切る内容で、日本選手権での精神的なダメージを引きずることなく力を見せた。

 「(決勝でも)自信があったので、焦らずに(優勝を)獲りにいくつもりでした。最後、ハンドルを投げたんですけど、(松浦に)いかれたのはしょうがないですね。ダービー(日本選手権)が不甲斐なくて悔しかった。このままでは落ちていくというのを考えて、師匠(小倉竜二)とも話をしました。(今回は)いい結果で終われたと思います。このあとは全プロ記念、高松宮記念杯、(小松島の)地元記念がありますし、この3カ月は頑張らないといけない。もっと、もっと頑張ります。今回は(日本選手権から)切り替えができたのが収穫だし、この感覚を忘れないようにしたい」

山崎歩夢の顔写真

山崎歩夢

 最終日はロングまくりで白星。付けた阿部力也の追撃を振り切った山崎歩夢だったが、まだまだ課題もあり、反省の振り返りで次の全プロ記念を見据えた。阿部も「理想を言えば(山崎には)もっと力強く、押し切れるレースをしてもらえれば良かった。そういう気持ちにさせられない後ろのマーク陣にも責任がある」と地区全体での底上げの必要性を説いた。新山響平に続く若手の成長が急務の北日本勢だけに、山崎にかかる期待も大きい。

 「(最終日は)引くところとか、やっぱりメリハリが足りないですね。3車のラインですし、僕の覚悟が足りなかったのかと思います。(今シリーズは)上で戦うメンタルができてなかった。(上位との)脚力の差もあるんですが、気持ちの部分が納得できないところ多かった。そこを入れ直して、もっと上の舞台で戦えるようにしたい。(全プロ記念の)次もレベルが高いので、そのなかで経験して強くなれるように」

久田朔の顔写真

久田朔

 2月に3場所連続の完全VでA級を卒業した久田朔は、今シリーズが3度目のG3。最終日は菊池岳仁との接触で車体故障に泣いたが、逃げ切りでの1勝を含めて2連対。3日目には日高裕太の番手に飛び付いて、和田真久留をさばいて番手奪取。そこから果敢にまくりを打つ、いまの競輪の機動タイプに必要なフレキシブルさを発揮して、新たな一面を披露した。

 「(3日目は)切ってからは臨機応変にと思っていました。(日高の番手に飛び付いたのは)最悪の時の手段ですね。あれで日高さんと踏み合ってしまうと、東矢(圭吾)さんのまくりごろになってしまう。それで出させてと思ったんですけど、出させるからには番手を取らないとって。基本的にはタテでやるつもりですけど、最近の競輪はヨコもできないと。(戦法の)引き出しが多い方がいいとは思う」

山岸佳太の顔写真

山岸佳太

 山岸佳太はシリーズ4走のうち3度が番手回り。ラインの先頭を務めた3日目が、シリーズ唯一の勝ち星だったが、「あれじゃあ、自力じゃないし、(1着でも)情けないですね」と、反省した。最終日はまくり不発の長島大介の外を踏んだものの、いまひとつかみ合ってなかった。

 「人の後ろに付いてっていうことが多くて、どうしてもウインカーが左にいってしまっている。昨日(2日目)とかも、それがダメな方に出てしまった。内を見ちゃっている自分がいる。練習の時から外を踏む意識をしていかないと。(3日目も)自分が外を踏めていれば、中川(貴徳)さんとで決まっていたと思う。課題はありまくりだけど、(脚の感じは)日に日に良くなってきていた」