ピックアップ FⅡ 武雄 05/23
メインのスーパープロピストレーサー賞では、犬伏湧也を内に封じ込めてギリギリまでためた新山響平が叩きに出ると、前受けの郡司浩平が突っ張り先行。その意気に応えた深谷知広が、番手まくりで制した。「俺らの読みが甘かった。心理戦だし、(G1の決勝とは違う)こういう特殊なレースってことを含めて考えていれば…」と、初日に続いて新山とのタッグだった渡部幸訓は唇をかんだ。翌日の25日に行われた全プロ競技大会では、1㎞タイムトライアルと4㎞個人パーシュートで大会レコードが出るタイム競技には、絶好のバンクコンディション。2位の菊池岳仁に1秒以上の差をつけて、ただ一人、1分2秒台を出した新田祐大は、40歳で1㎞タイムトライアルを連覇。グランドスラムを達成した22年の寬仁親王牌以降はビッグ制覇が遠ざかってはいるが、その肉体はサビついてはいないことを証明した。
後藤大輝
日本選手権、函館記念と悔しいシリーズが続いていた後藤大輝は、新車を投入して2日間ともバックを取っての13着。次回の6月4日からのホーム、久留米記念に向けて好感触を得た。
「(新車は)スピードに対応できるように。車輪やらフレームやら、スピードが生まれて余裕が出るようにした。(初日)ああいう展開だったんで、すごく感触が良かったです。あとは自分で立ち上げる時ですね。練習ではそこが良かった。突っ張り先行とかの時に、どうなるかだと思います。すごくアタリが軽くて、でも軽すぎない感じで、すごく進んでくれます。久留米記念に向けてって思って、全部一からやり直すつもりでやった。いままでとはフレームがガラッと変わった。その分、新しい気持ちで乗れているのでいいのかなと。パイプを硬くして、強度の高いヤツですね。それで寸法は同じです。同期の太田海也さんを参考にした感じです。あとは自分は押さえ先行、突っ張り先行が武器なんで、そうなった時に自分でスピードを乗せることができれば、このフレームは合格です」
橋本優己
競技では、アジアチャンピオンの橋本英也が率いる岐阜チームの一員として、4㎞チームパーシュートを優勝した橋本優己。10月の寬仁親王牌の出場権をこの優勝でつかみ取った。「最近の岸和田、函館と比べたら良くはないのかなと」と言いながらも、シリーズ最終日は2段駆けの布陣だった四国勢をまくりで仕留めて勝ち切った。
「(感触は)良くはなかったです。昨日(初日)に関しては、あんまり体に力が入ってなかった。(弟子を取り)練習のところからもそうですし、姿勢をしっかりと見せていかないと。それがいい方向に出ている。自分がやってないのに(弟子に)言うのもおかしいので、まずは自分がやって、良かったことは伝えるようにしています。良さそうなことは全部、やっています。最近はレースが続いて、練習がしっかりとできていないので、自分のなかではもっと上にいけそうだって感じます。今年は下半期にG1に出られる回数も多くなってくると思うので、自分としてももっと上を目指していきたい」
佐々木悠葵
動きの良さが光っていた日本選手権は決勝進出。その佐々木悠葵は、今シリーズも仕掛けをちゅうちょすることなく2日間とも果敢に風を切った。初日はライン3車で上位独占を果たし、金子幸央と2人だった最終日は自身が同着の2着に踏ん張って関東ワンツー。コメントは控えめながらも、手ごたえはつかんだ様子だった。
「(最終日)自分のスピード域にしては、(山崎歩夢が)結構、流しているなっていうのがあった。出てからは流して、山崎君だけですね、来るだろうなっていうところを踏み直してと。昨日(初日)と今日でいったん流して、来たら合わせるくらいのスピード域。後ろの人が来られないくらいのスピード域をつかめた。それは良かったと思います。(金子が掛かっていたと言っていたので)あれでいいぺーすなら、まだ伸びしろがありますね。(F2の今シリーズは)みんなもそこまで調整して、仕上げてきている感じじゃないだろうし、自分も疲れがあってきている。そこまで収穫とは言えないですね」
杉浦侑吾
杉浦侑吾は、取鳥雄吾、根田空史が相手だった最終日に、打鐘先行で同県の雨谷一樹を振り切って逃げ切り勝ち。昨年10月に愛知から栃木に移籍した杉浦にとっては、次回の5月30日にスタートする宇都宮記念は、500バンクで初めての地元記念になる。
「(9着だった初日の)昨日はあれなんですけど、調子は良かったんです。駆ければなんとかいけるかなと思った。ただ、1つミスるとダメですね。上のレースになってくると、ちょっとは位置を取ったりもしないといけない。それがなかなか難しい。まだ、地元感がなくて(笑)。(宇都宮の)500バンクをどうやって走ればいいかっていう課題もあります。去年は(全日本選抜が)足がパンパンに腫れてダメだったり、熱中症で途中欠場したりしてダメだったりもあった。けど、今年はG1はいまのところ全部、出られているんで、あと4本もしっかり走って皆勤賞をしたいですね」