ピックアップ GⅢ 岐阜 06/11
初日特選組の小松崎大地、櫻井祐太郎、川津悠揮の3人が勝ち上がりを逃した。しかしながら、売り出し中の高橋舜をはじめ一次予選から3人が優出を果たした北日本勢は、初日特選と同様に過半数の5人を決勝に送り出した。ラインも1つにまとまり圧倒的数的有利をつくり出したが、終わってみれば地元の岩井芯の強さを引き立たせる結果になった。川口聖二のアシストがなければ、一次予選敗退もよぎった岩井だったが、V獲りのまくりはこれからの中部勢の主軸になり得るパフォーマンスだったのは間違いない。S班をはじめとしたG1の高松宮記念杯組が不在で、このG3制覇が即G1に直結するわけではないが、インパクトを与えるには十分だった。

窓場千加頼
昨年10月から長期の戦線離脱を余儀なくされていた窓場千加頼は、今年4月の伊東記念から復帰。前々回の宇都宮では久々の優勝を果たし、今シリーズも2勝を挙げた。しかしながら、「フラストレーションのたまる4日間でしたね」と、振り返ったように、シリーズを通して目標がいたことは、窓場の課題を浮き彫りにする結果にもなった。
「(最終日は高田修汰が)もう1個早く駆けてくれれば、ジャンで僕が松崎(広太)君のところに合ったかもしれないし、合わなくても松永(将)さんのところに僕がいかなければいけない。昨日(3日目)の技術不足のところが、今日も引いてしまって出てしまった。難しいですね、脚は戻ってるんで、まくれるんですけど。僕の技術不足なんで、よりそこを意識していかないと。道中はずっと楽ですし、あとは横に動き切れるかだと思います。まだ自力でやりたいっていうのもあります。なんかもっと自力でと思いつつも、近畿の若い子をつけてもらった。それで僕の技術不足が露見してしまった。ピークの一番いい時に比べると、数値的なものがまだまだ低い。あの時に比べれば、まだまだG1では自力だと厳しいかなって思います。(体は)全然大丈夫だし、気持ちもしっかりと乗っている。あとは技術面をレースで場数を踏んでいかないといけない。前を回ってくれる子が、もうちょっと戦いやすいようにしていきたい。言っているだけで、かみ合わないのがもどかしいです」

森田一郎
一、二次予選はまくりで連勝した森田一郎だったが、カマシ先行で風を切った準決が5着。再びまくりを繰り出した最終日も、ライン3番手の中川勝貴に交わされているだけに満足はできない。
「連日、ラインの人に迷惑を掛けてしまった。(準決も)結局、5着なんで。自分の力を出し切れたレースではあったけど、着に残りたい。今日(最終日)も、(まくりの)あれで2着なんで、もっと練習をします。(まくりは)気持ち良くパコーンって行けた感じがあった。でも、2着で本当に力不足、ダメですね。到底、力がまだまだ足りない。練習します。(課題は)長い距離です。自分のなかでは、ダッシュとかトップスピードは、まだあると思うんですけど。なんて言ったって、長い距離がいけないんですよね。F1でも長い距離をいっても残れなくて、そうやって自信なくしちゃいました。でも、そういうの続けないと意味がない」

伊藤信
一次予選で6着に敗れた伊藤信は、2、3日目を連勝。その3日目には、デビューから約19年で通算500勝の大きな区切りを単騎からのまくりで遂げた。42歳ながらも、競技での活動にも意欲を燃やす伊藤の決まり手のほとんどが、まくりでのもの。パワー健在で、今後もまだまだ勝ち星が伸びそうだ。
「(500勝ができて)もう十分ですよ。自分が(22年2月に)400勝してからの4年間は、みんな同年代が弱っていった。今年、3年ぶりくらいに特別競輪(G1、G2)に出て、だいぶメンバーも変わったなと。(同じ年には)野口裕史とか(渡邉)一成いますけど、地区とかじゃなくてみんなで頑張りたいですね。400勝が見えたくらいから、500勝もイケるかなっていうのもあった。ただ、最初から500勝って思っていたわけじゃない。ペースを落とさずにこられました。自分は競技と両方やって、それで脚力を保っているところがあると思う」

長谷部龍一
直前にアクシデントもあり万全のコンディションでホームG3を迎えたわけではなかった長谷部龍一は、最終日にまくりでようやくシリーズ1勝。わずかでも留飲を下げた。
「(最終日に1着が取れて)お客さんの声援が力になりました。正直、キレはイマイチでした。結果的に1着でしたけど、もっとスパッといければ良かった。(直前に肉離れをしたが)違和感はなかったです。今後はなんでもできるようになっていきたい。自力を出したくないっていうのもないですし、絶対に番手がいいとかでもない。連に絡めたのは最終日だけでしたけど、今回はそれ以上にいろいろな経験を積めた。また地元G3に呼んでもらえるように、もっと点数を上げて、いい選手になれるように」