渡邉晴中心にV争い

渡邉晴智
そろった南関勢がシリーズをリード。渡邉晴智は地元の静岡ダービーで決勝3着など年齢を重ねても衰え知らず。ダービー後も全プロ記念の「スーパープロピストレーサー賞」で3着。7月福井、弥彦の両記念で優参。その記念の間の岐阜で完全Vを飾ったときのシャープな差し脚など凄味すら感じさせた。もう一人の追い込みの和田健太郎も優勝こそ2月玉野の一度も、名古屋ダービーで特別初勝利を挙げるなどG戦でのヒットも多く高いレベルで安定。今期は再び1班に戻り気持ちも新た。7月函館記念の初日特選後には「(前に)任せるだけじゃなくて、アシストできるように」と意気込みを語った。この両者で桐山敬太郎を盛り立てる。その桐山はスランプ状態だが、持ち味の自在性は失っていない。前々と攻め切れば、ラインで確定板独占も。
守澤太志、荒澤貴史が牙城を守れるか。守澤は6月久留米で嬉しい記念初制覇。決勝は俊敏に空いた内に切り込む“らしい”走りを見せた。箱田優樹が優参なら、9月青森記念での支援競輪と同様に守澤には絶好だが、不在でも本来の自在戦で活路を見出せる。ならば地元の荒澤にもチャンス。7月の記念では二予敗退と悔しさを味わっただけに、そのときの分もと力を入れる。
小川勇介も8月小田原記念での落車の影響さえなければ有力なV候補。九州の追い込み陣が勝ち上がれずなら、ともに悪い流れを断ち切りたい桑原大志、高原仁志の中四国勢が援護役に回ってくれそうだ。