佐藤慎が貫禄を示す

佐藤慎太郎
各地区ともに粒ぞろいのメンバーによるV争いとなった。戦力を総合的に判断して、東北ラインから佐藤慎太郎を本命視。新年初戦の立川記念では新田祐との呼吸が合わずに準決敗退となったが、二次予選は1着とやはり別格の存在感を放っている。今年は地元平記念の裏開催への出陣。その分も奮起し、4月京王閣以来のⅤを決めたい。坂本貴史、菅田壱道が北勢のけん引役。坂本は1月静岡(4日制)を着とまずまずの一年スタート。最近は決まり手こそまくりが多いが、攻めは先行主体で、ここもラインの先陣を受け持つ可能性が高い。となれば、佐藤とともに菅田にも勝機だ。当所競輪祭で2連対とタテ脚は強烈。
近藤隆司―中村浩士の千葉勢も互角以上。夏のギックリ腰から立ち直った近藤は競輪祭で優参し、その後も十八番のまくりが猛威を振るっている。昨年後期に2Ⅴを含む12勝と差し脚が冴えている中村とのコンビはやはり魅力的。競輪祭二次予選では田中晴が先導役を務めてだが、竹内雄―吉田敏を破り、両者でワンツーも決めている。
地元九州勢も井上昌己、小川勇介、松川高大と引けを取らない面子。練習の感じが上がり立ち直り気配の井上だが、まだ完全に波に乗るには至っていない。小川は欠場続きと不安要素はあるが、12月に怪我から復帰の松川が動けているのはプラス材料。
グランプリシリーズのF1戦を制した杉森輝大に、神山拓弥と好相性の2人が再びタッグを組む。勢いを考えれば一発怖い。