力強さ際立つ根田空

根田空史
後期はハードスケジュールの影響で、やや調子を落とした時もあった根田空史だが、12月広島記念着の走りは力強かった。決勝は先行してやや末脚が甘くなったものの、原田研率いる中四国勢を沈黙させてマークした岡村潤の優勝に貢献した。援護手厚い内藤秀久に地元の萩原孝之が続けばラインも強固で、いつも通りの自力攻撃で押し切ろう。内藤は競輪祭で落車、一場所欠場したが、12月和歌山の動きは悪くなかった。チャンスが来ればものにできる状態だ。
吉田敏洋を中心視する手もある。19年はなかなか優勝に手が届かなったが、11月岐阜、12月高松でVをものにしていて調子は上向き。好発進を決めれば続く坂口晃輔と中部ワンツーもありうる。坂口も競輪祭、12月広島記念で優参と伸びはいい。
佐藤友和、大槻寛徳の北日本勢も好勝負が見込める。最近の佐藤は自在戦が冴えていて、10月松山、11月松戸で準Vなど成績は安定している。好位置確保から自力を出せれば12月川崎で優勝している大槻にも出番が巡る。