熊本コンビに期待も大混戦

宮崎大空
層が厚い九州勢から優勝者が出る可能性が最も高そうだ。ただ、岩谷拓磨、林大悟、嶋田誠也の福岡トリオは林と嶋田が負傷欠場中で、宮崎大空、松岡貴久の熊本コンビがV争いの軸になりそう。宮崎はタテヨコ自在な持ち味を生かして前々に攻め上がるレースが身上。今回のメンバーなら自分でやっても松岡と決められそうだが、岩谷の番手ならさらにVに近付く。岩谷は以前のような積極性はなく、仕掛けのタイミングを逸するケースも散見するものの、ツボにハマった時の自力攻撃は破壊力満点。今年は準V3回など戦歴上位の松岡がこの両者の動きに乗りながら最後は鋭く抜け出すシーンも。
積極先行で売り出す岸田剛を重視しても良さそうだ。まだ、S級で優勝はないものの、同型のライバルである野口裕史や山口多聞より勢いを感じる近況だけに、レースを支配して粘り込む可能性は十分。近畿同士で地元の重鎮・松田治之や中近連係から長尾拳太の援護を受けられれば言うことない。
佐藤一伸、保科千春の北コンビも有力なV候補に挙げられる。佐藤は2月松阪でV、3月岐阜G3で1着、ダービーでも一次予選で勝ち星を挙げるなど随所で存在感を発揮している。戦況を見極めてのまくりが炸裂するかも。