在所ナンバーワンの尾野翔が中心

尾野翔一
ルーキーシリーズ2025の第2戦の舞台は別府競輪場。ここでデビュー戦を迎える選手もいるが、初戦の熊本から中3日での連戦となる選手も加わる形となるだけに、初戦の結果次第では評価が大きく変わってきそうだ。しかしながら現時点での評価としては、第1戦に引き続き参戦となる尾野翔一、三神遼矢の在所トップ2がシリーズをけん引していくとみるべきだろう。在所ナンバーワンの尾野は、野球の独立リーグで活躍し、そこから競輪に転向。自転車競技の経験はなかったものの、競走訓練では先行で17勝、まくりで14勝を含め51勝をマークした。また記録会では2度のゴールデンキャップ獲得があり、V最有力候補と言える。
在所2位でかつ卒記チャンプ、ゴールデンキャッパーの三神は、学生時代から自転車競技で活躍し、現在はナショナルチームにも所属している有望株。養成所の競走訓練では39勝を挙げ、先行回数と自力での勝ち星が今回生1番で、持ち前の機動力を発揮し優勝を目指す。
在所5位で卒業記念レースの決勝戦で3着と表彰台入りを果たした椎名俊介は、今シリーズがデビュー戦。学生時代はサッカーに打ち込み、そのポテンシャルはかなり高く、第3回記録会でゴールデンキャップを獲得している。ダッシュ力が持ち味で、競走訓練でまくりで12勝を挙げているだけに、その一撃は侮れない。
在所8位の新垣慶晃は名門・鹿屋体育大学出身で中距離種目を中心に活躍していて、総合力は高そうだ。在所10位の長野魅切は、野球出身ながらも記録会で2度S評価を獲得するなど素質は高いので軽視は禁物だ。その他には卒業記念レースで優参を果たしている池田充槻にも注目してみたい。
ガールズは在所ナンバーワンの酒井亜樹が実戦デビューを迎える。BMXからトラック種目に転向し、チームスプリントでは第1走目を務めるなど世界を相手に戦っている。養成所では3度の記録会すべてでゴールデンキャップを獲得し、500mTTの養成所新記録を樹立。競走訓練でもダッシュ力を生かしたまくりで25勝を挙げ、着外はゼロと今回生では抜けた存在だ。ルーキーシリーズでも持ち前のトップスピードで他を圧倒し、力の違いを見せつける。卒記クイーンの岩元杏奈は初戦の熊本から中3日で参戦予定。学生時代には中長距離種目を中心に幅広い種目で活躍し、持ち前の持久力は今回生トップクラス。競走訓練では自力での勝ち星30勝を含む37勝を挙げている。初戦の結果次第ではあるが、卒業記念レースの走りを見る限りはV争いに加わってくることは間違いないだろう。在所5位の岡田優歩は先行力が高く、卒業記念レースでも予選を連勝し決勝進出している。デビュー戦でも持ち味を生かした仕掛けができれば単も十分。