山田庸の総合力が上位

山田庸平
4月と5月に地元G3を連続優勝している山田庸平は、今年に入ってからの充実ぶりが際立っている。G2ウィナーズカップの最終日には、上がり8秒9のバンクレコードを叩き出すなど、自慢のタテ攻撃が冴え渡った。今節は自分で自力自在にやる組み合わせとなりそう。隙なくきっちり立ち回って別線の抵抗を許さないだろう。翌週にはG1高松宮記念杯が控えており、G1初制覇に向けて勢いを加速させたい。
一方、層の厚さで対抗するのは関東勢。F1戦では常に優勝争いに加わっている武藤龍生は橋本瑠偉ら積極型をうまくリードし、今節もV奪取を狙う。武藤だけでなく、高橋築や吉澤純平といった、ビッグレースで存在感を示している実力者たちも見逃せない。また、1月大宮記念を制した佐々木悠葵は、近況こそ本来の力を発揮できていないものの、今シリーズで手応えをつかんで立て直しのきっかけとしたいところだ
その他にも、地元の4月川崎記念や6月宇都宮記念で躍動を見せた佐々木眞也や、全日本選抜の準決勝での失格から復帰2戦目を迎える中釜章成など、個性豊かな顔ぶれがそろう注目のシリーズとなりそうだ。