菱田浩の勢いを重視

菱田浩二
今シリーズの中心を担うのは、勢いに乗る菱田浩二だ。誰が相手でも主導権は譲らないという攻めの姿勢がより顕著になって白星が急増。3月松阪では完全優勝、さらに5月岸和田MNを着で今期2度目の優勝を飾るなど、充実ぶりが際立つ。ここも高いレベルで逃げとまくりを使い分ける機動力を存分に発揮し、シリーズの主軸を担うこととなろう。
北日本勢も上位争いから目が離せない。まくり脚が持ち味の金澤竜二を軸に、差し脚の切れ味鋭い宇佐見優介、成長途上の若手機動型の佐々木祐太と、多彩なメンバーが集まった。結束して一丸となれば、菱田を苦しめる存在となりそうだ。
その他にも、南関勢からは意地を見せたい関根健太郎と出澤拓也が参戦。ベテラン藤原誠が中心の中部勢は勝ち上がり次第で菱田との連係も視野に入りそう。関東勢も差し脚が冴える坂本将太郎が気配を上げており、展開ひとつで浮上する場面も十分考えられる。地区間の思惑がぶつかる見応えあるシリーズとなりそうだ。