G3の勝率高い郡司浩

郡司浩平
今年はまだビッグレースで目立った成績を残していない郡司浩平ながら、G3開催では圧倒的な存在感を示している。早くも5Vを達成していて、そのうち4連勝が2回、初日特選は敗退も二次予選から3連勝が3回と、とにかく勝ちまくっている。G3開催での勝率75%は驚異的な数字だ。最も信頼がおけるとみて中心視した。郡司と同県同期の和田真久留は、5月平塚記念の決勝でワンツーを決めたばかり。初日特選で落車していたものの、決勝は逃げた深谷知の番手から自力に転じた郡司に4分の1輪まで肉薄。体調の不安を一掃した。郡司の仕掛け次第では逆転望める。

新山響平 欠場
スケールの大きな先行勝負で別線を沈黙させている新山響平も有力な優勝候補。ダービーでは二次予選、準決を連勝して決勝に乗ると、6月別府記念は着とオール連対の準V。決勝は正攻法からの突っ張り先行で、後続の守澤太に差されたものの、深谷、寺崎浩らを寄せ付けなかった。ここは渡部幸訓、阿部力也、和田圭ら北日本の追い込み型が充実しているのも新山には心強い。中でも阿部は差し脚が冴え渡っている。ダービー着ではG1初優参を果たすと、5月防府では3連勝で今年の初Vを手にしている。

清水裕友 欠場
中国勢もSS班の清水裕友に太田海也、取鳥雄吾とそろっている。今年はなかなかエンジンがかからなかった清水だが、4月高知記念の決勝では、犬伏湧の逃げを差して中四国ワンツー。青森全プロ記念は初日優秀2着でスーパープロピストレーサー賞にコマを進めると、末脚を欠いて6着も最終バック先制のまくりを放っている。競技では世界の舞台で大活躍している太田が主導権を握れば、首位に躍り出ても不思議ではない。その太田は、ダービーでは一次予選、二次予選を逃げ切りで連勝し、5月玉野の決勝は、上がり10秒6の超速まくりで2着以下を6車身千切った。好機に仕掛けて主導権を握れば押し切りも十分。四国勢も侮れない。松本貴治はビッグレースでの好走が目に付く。ウィナーズカップでは3回確定板入り。ダービーも予選を連勝して準決に進出した。昨年44勝した石原颯は、今年もF1戦での3Vを含み24勝を稼いでいる。中国勢と四国勢が連係なら強大な勢力となる。
地元勢では後藤大輝に期待がかかる。最近は先行力に一段と磨きがかかった印象だ。6月玉野着など、直近4カ月の連対率は7割超。地元ラインの先頭を任されれば強気に攻める。
近畿勢はどう出るか。南修二、三谷将太と追い込み型はそろっているが、自力型が見当たらない。南はダービーで3連対、5月平塚記念でも3回の確定板入り。三谷は6月奈良着、初日特選では先行する気合を見せた。両者ともに状態は問題ないので、動向には注意したい。