中田拓の総合力がリード

中田拓也
参戦する127期生のなかで唯一、すでに優勝を手にしている中田拓也が優勝候補の最有力だ。プロロードレーサーからの転向組で、在所順位は30位であったが、本格デビュー初戦の7月佐世保MN1着と決勝戦では在所ナンバーワンの尾野翔に次ぐ準Vと好成績を収め、同月福井で本格デビュー2戦目にして3連勝で初Vをゲットした。ここも強豪がそろっているが、ロードレースで培った強じんな持久力とレースセンスの高さを生かしてV奪取を狙う。
在所順位が最も上なのは6位の諸隈健太郎。本格デビュー初戦の高知は連勝でまで勝ち進んだが、決勝戦では同期の藤田楓との踏み合いに敗れて3着。しかしながら第3回記録会のゴールデンキャップ獲得者であり、潜在能力は高く、ここでもVチャンスは十分。
地元Vを目指す鶴淳志は7月久留米の決勝戦では4着に敗れたが、予選、準決勝は連勝し、3日間最終バックを取る積極的な走りが目立っていた。九州勢からは吉田航も参戦。7月岸和田1着と予選での1勝のみだったが、準決勝は在所3位の安達に叩かれ、内に包まれる苦しい展開を凌いで2着で決勝にコマを進めた。
7月福井は準決勝で失格とほろ苦い本格デビューとなった上杉有弘だが、底力はあるだけにその一発は要警戒だ。