総合力で優る斉藤樂
斉藤樂
前期に初のS級戦を経験し、敗者戦を中心に7勝を挙げる活躍を見せた斉藤樂がシリーズの主役だ。降級後は4場所で2優参で優勝はなしとモノ足りなさを感じるところもあるが、先行、まくりの機動力を使い分けて、久々の優勝を狙う。前期6度の決勝進出があった地元の田原大広は8月までの4場所で優出がないが、7月当所着と初日特選で白星を挙げている。S降りの鹿内翔も北勢で結束して上位進出を目指す。
関東勢も戦力充実で、今シリーズ一番の積極型である熊崎麻人が先導役を務める。今期初戦の7月玉野MN着のVスタートを切るも、その後は3場所連続で決勝進出を逃した。しかしながら今年だけで21勝を挙げており、その機動力では斉藤相手でも見劣りしない。6月別府記念、7月小倉MNで落車し、リズムに乗り切れていない平原啓多だが、同県の後輩を目標に抜け出しを図る。7月久留米着で久々の優勝を果たした星野辰也は、8月宇都宮でも決勝進出。埼玉勢と好連係を決めて、自慢の決め脚発揮といきたい。
降級4場所目にして今期初Vを飾った児玉慎一郎も鋭い差し脚を持つベテラン。中四国連係で富武大や、今期すでに2度の優勝を手にしている鶴良生を目標にできれば再度の上位進出があってもいいだろう。