前を向く小森慎に期待

小森貴大 欠場
かなりの混戦メンバーで上位の誰が勝っても不思議なさそう。本命には勢い重視で小森貴大を推す。4月当所記念で決勝3着と大健闘した小森はその後も好走を重ね、今年初のビッグ参戦となった共同通信社杯で着と優参。準決は近畿ラインが上手く機能しない危機を鋭い伸びでカバーした。ただ、決勝ではチャンスのないライン5番手回りを経験して思うところもあっただろう。前を向いて板に付いた自力自在戦でVを目指す。
青野将大も地元戦は譲れない。G戦を走る機会が増えて決勝にはしばらく乗れていないが、そのG戦でも存在感はしっかり発揮している。強敵と渡り合うようになって、先行主体からより戦法の幅を広げてコンスタントに連対しているように地力アップは明白。F1戦、しかも地元とあれば狙うは優勝のみだろう。
篠田幸希、雨谷一樹の関東勢も魅力的だ。7月富山でS級初優勝を達成し、8月松戸記念でも逃げて2連対した篠田がここも主導権を奪う可能性は十分。そうなればタテヨコしっかりした雨谷の出番だ。
香川雄介もV争いに加わっていきたい。四国同士の久田裕也、山形一気の徳島勢追走の形が自然だが、勝ち上がり次第では西の連係で立部楓真を目標にできる可能性も。いずれにせよ好勝負に持ち込める。
谷口遼平も上り調子で、ここのところ優参が続いている。中部の援軍は手薄も、モツれた場合の一発には警戒したい。
佐藤慎太郎は格上の存在となるが、共同通信社杯で落車して膝を痛めている。ここまでに戦える状態に戻せるかは流動的だろう。