底力ある中川聖が中心

中川聖大
各地区から精鋭がそろったが、前期に初のS級戦を経験した中川聖大が今シリーズの主役だろう。降級後の今期は8場所のうち7場所で決勝進出し、2度の優勝実績を誇る。展開に応じて先行、まくりの機動力を使い分けているが、バック数は2ケタを超えている。ここは九州で寺崎祐樹の援護を受けて、V獲りに挑む。
6月に特別昇班を達成し、同月前橋で1・2班の初優勝を飾った齊藤英伊須も今期は2度の優勝がある。近況は3場所連続で決勝進出を逃しており、9月玉野最終日に落車しているが、状態が万全ならば、持ち前の積極性を生かしてV争いに加わる。同県の高橋陽介は、齊藤の仕掛けに乗って上位進出を目指す。
船瀬惇平、増原正人の広島コンビも侮れない。船瀬は先行主体の競走スタイルを武器に今期7場所のうち4場所で決勝進出を果たしている。S下りの増原は7月別府MNでの準Vを含め、5度の決勝進出があるが、9月奈良で落車しているだけに、状態面が気がかり。國村洋はこの広島コンビと連係し、地元の意地を見せたい。
援軍は手薄気味だが、仁藤秀、吉堂将規、薦田将伍など各地区から一発の魅力ある選手もそろっており、単騎となっても軽視はできないだろう。