ダッシュ力で優る川上隆
川上隆義
特進は逃したものの、近況は白星を量産している川上隆義が今シリーズの主役だろう。8連勝で挑んだ10月小倉の決勝は単騎戦で3着に敗れたが、今期は3度の優勝実績があり、8場所のうち7場所で決勝進出と抜群の成績を残している。持ち前のダッシュ力はここでも断然で、得意のカマシ、まくりで他を圧倒する。関東勢の援軍も、加藤将武、丸山直樹の今期ともに優勝がある埼玉コンビに、自在型の水森湧太と決め脚鋭い渡辺航平の東京両者とそろっており、連係でも別線でも駒数豊富な関東勢が中心となってきそうだ。
中川聖大、松尾信太郎のS下りの福岡コンビも侮れない。中川はS級仕込みの機動力で、今期は2Vの活躍。10月防府の最終日に落車し、その後1場所を欠場しているだけに状態面が心配材料ではあるが、万全ならば関東勢相手でも引けを取らない。松尾は優勝こそないが、10場所のうち7場所で優出し、準Vと決勝3着が2回ずつとV候補の一角であることは間違いない。8月小松島で優勝のある高橋清太郎は、まずは福岡勢と連係から上位進出を目指すか。
10月防府で優勝のある仁藤秀は、決まり手すべてに数字を残すオールラウンダー。北で目標が手薄気味な谷津田将吾と連係し、展開を見極めて一発を狙う。
一撃に魅力のある吉堂将規も、展開がもつれるようならば出番があってもいいだろう。