混戦も地元の堀兼に期待
堀兼壽
今期よりA級に降級した選手も多くV争いは混戦模様も、地元の堀兼壽に期待したい。近況は番手を回る機会も増えたことで、自力の決まり手がないものの、タテ脚は健在だ。今シリーズは前回りの競走となる場面も予想されるが、持ち前の地脚を生かした仕掛けで地元Vを狙う。同じくS下りの富永益生が堀としっかりと結束して、中部ワンツーを目指す。また目標不在となりそうな徳丸泰教、肥後尚己の近畿勢が、この中部勢に加勢するとなれば、さらに優位に運べそうだ。
ネームバリューではS級のトップクラスでも活躍した山中秀将だろう。今期は14年ぶりのA級暮らしとなるが、10月以降の5場所で3勝を挙げているように、得意のまくり一撃は健在。ここは同県の春日勇人や、大木雅也と連係して一発を狙う。
荒木貴大、中島竜誠の両機動型を擁する関東勢もそこまで差はない。荒木は前期までの1年間で初のS級を経験。1年間で2勝しか挙げることはできなかったが、A級戦ならば十分に通用するとみる。 中島は6月に特班し、1・2班戦では優勝こそないが、準V3回の戦績。石川雅望はこの両機動型をしっかりと援護できれば関東勢での上位独占も望めるだろう。