無敵のラブレイセン!!

ハリーラブレイセン

ジョセフトゥルーマン

マシューリチャードソン 欠場
これまでの「競輪ワールドシリーズ」にはGⅠ決勝級のトップ選手が出場していたのに対して、今回の日本勢はオールスター競輪の直前とあって傑出者が不在。ラブレイセン、トゥルーマン、リチャードソンの招へい外国人選手が世界最高峰のスピードスターぶりを競う大会になりそうだ。本命はラブレイセンだ。競技参加もあって6月防府、7月岸和田とまだ2場所しか走っていないが、ともに完全優勝。防府の決勝は打鐘前からのスパートで地元エースの清水裕友らの反撃を許さず、マークしていた新田祐大の追撃も振り切った。岸和田の決勝は赤板2コーナーで発進し、番手を回ったトゥルーマンをも封じての逃げ切りだった。24年のパリ五輪でのケイリン、スプリント、チームスプリントをはじめ、五輪で5つの金メダル、世界選では20個の金メダルを獲得とこれまでいなかったような自転車競技短距離種目の絶対王者のスピードはレベルが違う。日本の競輪には初挑戦なのを全く感じさせない強さで、GⅢ戦ではなおさら、内容より結果を一番に追及する姿勢で臨もう。とはいえ、規格外の選手だけに、構えたりせず先行押し切りで人気に応えるだろう。
前記の通り、岸和田ではラブレイセンとの連係でマークして勝てなかったトゥルーマンはどう出るか。今回の外国人選手の中ではただ一人過去に日本の競輪に参戦経験があり、18年、19年に7Ⅴを挙げ、19年4月に伊東で行なわれた第9回「国際自転車トラック競技支援競輪(GⅢ)」では決勝2着に入っている。7年ぶりとなる今回はライン戦に、ヨコの動きも交えて対抗してくる一線級の日本勢を相手に手こずっている印象だが、脚自体に問題はない。作戦が大事になってくるが、噛み合えばⅤも十分か。
リチャードソンは200mFDにおいて世界で唯一9秒の壁をやぶる世界記録を持つ“人類最速のスプリンター”だ。競技ではラブレイセンにも最近の対戦に関しては分が良いほど。その真価を日本の競輪ではまだ発揮し切れていないが、7月伊東は1着。準決は後方から上がり9秒1のまくりで届いて松浦悠士らを一蹴した。競輪への対応力も付けてきていて、ラブレイセンにどこまで迫れるかには注目が集まる。
日本勢はⅤを狙うにはかなり分が悪い。期待はやはり近畿勢か。先制有力な岸田剛に、地元の石塚輪太郎、慶一郎兄弟らが続きそうなラインナップ。軸になる石塚輪は近況良好で、6月当所は着、サマーナイトフェスティバルも負け戦ながら連勝で締めていた。自力基本ながら最近は番手を回って結果を出すレースが増えてきており、レース判断が的確なら連対十分だろう。松崎広太、小畑勝広、佐藤礼文の茨城勢が軸の関東勢や大川剛、渡邉一成を擁する北勢も侮れない。













