検車場レポート
井上 昌己 長崎 86期 |
第61回オールスター競輪が開幕。G1初登場の山崎賢人が同県の先輩井上昌己を背にレースを支配した。赤板で誘導員を降ろした岡本総を叩いて先頭に踊り出た山崎は打鐘過ぎから巻き返しを狙った杉森輝大の仕掛けに合わせてペースアップ。九州と杉森の踏み合う流れの中、最終2コーナーからまくりを狙った川村晃司であったが、井上に張られて外に浮いてしまう。2センターで小川勇介と南修二、岡本の3名が落車するアクシデントもあったが、山崎をリードした井上がゴール寸前で差し切りワンツー決着。
「賢人が強かった。普段先行しているからペースも良かった。最後も川村さんが来たからどうしようかと思ったら自分で踏み直していましたからね。あれがなくて4コーナーから踏み直されていたら抜けなかったかも。自分はちょっと重く感じたけど1着取れて心が軽くなりました(笑)」
臆することなく堂々と攻めた山崎だったが井上に差されて悔しそう。
「やっぱり(井上は)強いですね。最後抜かれてしまった。平は初めてだけどビジョンを見ながら落ち着いて駆けられたし走りやすいですね。直線の長さも気にならなかったですよ」
オープニングレース最後の2予への切符を掴んだのは近藤龍徳。
「打鐘で山崎君に斬られたからヤバいと思ったので邪魔しながら(岡本が)斬れて良かった。冷静に判断で来ているし悪くないと思う」