検車場レポート
小倉 竜二 徳島 77期 |
第73回日本選手権競輪は激しいレースとなったが、競輪界の今の流れを表すかのような四国決着で幕を開けた。
スタート直後はけん制し合うも、小倉竜二が誘導員を追って四国勢は前受けに。隊列が落ち着いて残り3周過ぎから8番手から山岸佳太が上昇開始。一気に叩きに出るも、松本貴治が反応し突っ張り切る。山岸は一旦4番手に入って立て直し、打鐘で反撃に出るも小倉のヨコに並ぶのがやっと。小倉が1センタ―からまくりを出した小林大介をブロックして直線で抜け出した。
「(スタートけん制で)前に出るのに急遽作戦変更。あの場合は出ないと再発走になるとそれも難しいから。(山岸が)当たれないところにいたし、小林君もきたけど何とか4コーナーを3人で回れた。(状態は)なんか重たく感じたね」
四国ライン3番手を固めた湊聖二は直線で、松本と小倉の間を踏んで2着。
「前2人がかっこよかった。ああなったら絶対外を踏めないし、内だけは空けないようにして最後はあのコースしかなかった。最後松本君がもってくれたよかった」
2周半を突っ張って駆けた松本貴治が懸命に粘って3着。
「前になった時点で突っ張るつもりでした。引いたら巻き返せないと思ったので。誘導のペースが上がった影響かな、突っ張るのも前より楽でした。(山岸を)合わせてからペースに入れられたし、欲を言えばもう半周踏める脚が欲しい。でも今回はやれそうです」