検車場レポート
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寺崎 浩平 福井 117期 |
【寺崎浩平(1着)】
「(G1初制覇は)素直にうれしいです。最初で最後のチャンスのつもりでしたし、これで取れないならたぶん自力でも一生取れないだろうっていう心構えで挑みました。スタートは太田君もすごく早いですし、すんなり前受けできるとは考えていなかったです。(脇本は)どこからでもタイミングをみて先手を取るっていう感じでした。(打鐘前に後ろがもつれたことは)全然わかっていなかったですし、僕はもう脇本さんと連結を外さないように。ジャンからピッチもどんどん上がっていきましたし、たぶん別線が来られるようなピッチじゃなかった。そこはもう後輪にだけ集中してついていきました。後ろはもう固めてくださっている古性さん、南さんがいるので、自分は前のことだけに集中して、行ける所から行こうって考えていました。赤板から体感したことのないようなピッチでどんどんペースが上がっていって、さすがにバック線ぐらいで脇本さんもスピードが鈍った感じがしましたし、別線の吉田君や太田君にまくりにこられたら、のみ込まれるよりは自分がしっかりタテに踏んで、ラインでしっかり決まるように走りました。全然、脚はたまっていなかったですし、4コーナーから直線がすごく長く感じました。(デビューからG1タイトルまで5年半経ったが)すごく長く感じましたし、今年タイトルに手が届きそうな手ごたえもあったので、実際にタイトルを取れて本当にうれしいです。しっかり近畿の先頭でやってきたことが実を結びましたし、しっかり脇本さんの番手っていう責任ある位置を回らせていただけたのは、日頃やってきたことが実を結んだ結果だと思います。この数少ないチャンスをモノにできて今はホっとしています。脇本さんは自力でタイトルを何個も獲っていますし、僕も続けるように。また、脇本さんの前をしっかり回れるように脚力をつけたい。グランプリに乗ることは目標でしたし、そこに向けて今までどおり一戦一戦、しっかりとG1で戦って積み重ねていきたい。本当にファン投票のおかげでオリオン賞からスタートできて、いい勝ち上がりを走らせてもらえたのはファンの応援があってのもの。しっかりそれをモノにできて良かったです」
【古性優作(2位)】
「(スタートを取るのは)きつかったです。(右肩は)Sを取れる状態ではなかったけど、そこが取れたら理想だと、今のできる現状で全力で取りにいって取れてよかった。脇本さんがあれだけフカして迂回したので、ジャンではかなり脚を使いました。寺崎君が先頭に立ったら(別線が)来たら全部止めようと思っていました。脇本さんがあれだけフカしていったので、バックから出るのは容易ではなく、寺崎君はきつかったと思う。寺崎君が強かった。まず、悔しいというのはありますが、優勝が寺崎君でみんな文句ないと思うし、優勝して欲しい選手でした。悔しいけど、うれしさもあります。来る前の練習ではちぎれっぱなしでした。今回は集団ゴールできれば御の字という感じでしたが、ラインのおかげでここまで来られたので、感謝です。脇本さん、南さん、寺崎君に助けてもらって走れました。(右肩は)現状の痛みはきついですし、日に日に良くなると思ったが、負荷がかかって痛みは増していました。脚は肩とは反対で芯が張ってきて状態は決勝が一番良かった。(次は近畿のビッグレース共同通信社杯)そこまでにどうにかなれば。(ファン投票)1位じゃなかったら走らなければよかった状態でしたし、2位は結果論でラインのおかげ。寺崎君は年頭から一番頑張ってきた選手。自分で優勝するために頑張ってきた。目の前で優勝を見ることができて感じるものもあって、悔しいですけどうれしさもあって清々しさもあります」